【沖縄の旧盆】2019年は8月13日!ウンケー5つの基本
沖縄では旧盆は一年の中でも大きな御願行事ですよね。2019年は8月13日(火)が初日のウンケー!地域によっては四日間のところもありますが、多くはここから15日(木)までの三日間(地域によっては四日間)が、沖縄の旧盆です。
お仏壇を持たない家では、親族廻りをする二日目がメインですが、お仏壇がある家(ムチスク・宗家)なら、ウンケーの準備が最初の一歩…、お供え物を揃えなくてはなりません。
そこで今日は、初めて自分中心でウンケーを迎える時の5つの基本をお伝えします。
【沖縄の旧盆】2019年は8月13日!
ウンケー5つの基本
沖縄旧盆のお供え物を揃え
ウンケーの基本的なお供え物は、上のイラストを参照してください。お仏壇のお供え物の特徴は、「左右対称」がポイントです。
※ミンヌク、一部の沖縄県南部ではこのような七つまとめた「輪」を添えます♪
【 沖縄の旧盆:お供え物の準備 】
① サトウキビ類 …
節が七節ほどの長いトウキビ「グーサンウージ」と、二節ほどの小さなトウキビを七本束ねたものを、それぞれ一対(左右で二組)用意してください。
② 果物類 …
丸膳にバナナやみかん、りんごなどを盛り合わせた「果物の盛り合わせ」、ガンシナ(縄を輪にしたような敷物)と上に乗せるスイカやパイナップルなどの大きな果物が、それぞれ一対必要です。
③ ウンケーダーグ …
餅粉や白玉粉で作った、丸い白いお団子が「ウンケーダーグ」です。これを一皿に七個盛りつけ、一対準備します。
④ 供え膳 …
お膳に「ウンケージューシー」と、ウサチ(酢の物)、葉付きのしょうがを三つの他、「メドハギ」の枝二本をお箸代わりに添えてください。
⑤ 基本のお供え物 …
日ごろからお供えしているものとして、お茶・お酒・水、一対の供え花があります。
⑥ ミンヌク …
最後にサトウキビや野菜の切れ端をボウルに入れた「ミンヌク」も用意します。これは御先祖様と一緒に付いて来てしまった、無縁仏やチガリムン(餓鬼)へ渡すものです。
…今でも地方では、ほとんどのものがスーパーなどへ行けば販売されているので、割と準備はスムーズではないでしょうか。
ウンケーの道具もチェック!
※コチラは手作りの一部沖縄県南部オリジナルのカビバーチー♪香りの強いネギの輪切りが入っています(*^_^*)/
お供え物ではありませんが、初めて自分が中心になってウンケーを執り行うなら、道具類もチェックしておくと安心です。
【 沖縄の旧盆:道具のチェック! 】
① 提灯一対
② カビバーチ … 底に網が張っていて火箸が付いている、ウチカビを焚くための容器です。ウークイで使用しますが、準備しておくと便利!
③ ウチカビ、ヒラウコー … 沖縄の旧盆で拝む時に用います。こちらのウチカビも最終日のウークイで焚きますが、早めに準備しちゃうと安心です。
④ 門前用のロウソク … 風が強いと難儀しますので、大きめの消えにくいものを用意してください。御先祖様のお迎えとお見送りで使います。
⑤ お供え物容器 … まるごと仕出し店へ依頼する家も多いですが、自分で用意をするなら、重箱やお膳を用意しておくとお供えしやすいです。
ウンケージューシー
今ではほとんどが購入できますが、多くの家で簡単に出来るものは今でも手作りしますよね。特にウンケージューシーは手作りが多いです。
※ウンケージューシーはショウガなどの「香りの強いもの」を入れて、チガリムン(悪霊や浮遊霊など)を除けるのが特徴です♪
【 沖縄の旧盆:ウンケージューシー 】
★ スーパーのレトルトでも、豚の三枚肉の煮汁を使って作るでも良いですが、ウンケージューシーの場合にはショウガの葉を加えてください。
・ ショウガの葉の癖のある強い香りが、チガリムン(餓鬼)や邪気を払いのけるとされています。
沖縄の旧盆のお出迎え
(お墓までお迎えに行く地域もあるようですが)夕方頃になったら、門前に家族が集まり、いよいよご先祖様のお出迎えです。
※沖縄南部の一部地域では、このような葉も用意して迎えます♪(友人宅)
【 沖縄の旧盆:門で迎える 】
① 門前の両脇に一対のロウソク(などの灯明)、その中央にヒラウコーをタヒラ(二枚)拝して、家長を中心に拝みお出迎え。
・ 「本日は七月十三日です。家族皆で御先祖様をお迎えしております。どうぞ私達の心を込めたもてなしをお受け取りください。」と伝えます。
仏前での拝み
沖縄の旧盆のお迎えは、門前で迎えた後に仏前へと移ります。仏前では家長の他、家族もヒラウコーを拝してください。
※お供え物定番の重箱料理は最終日(ウークイ)なので、お迎えのウンケーでは供えません♪(友人宅ですが、コチラはムィグァーシ(お菓子)もありますね)
【 沖縄の旧盆:仏前の拝み 】
① まず家長が仏壇のウコール(香炉)にタヒラを拝し、上記のように唱えて拝みを捧げます。
② 続いて集まっている家族が、それぞれ半ウコー(1/2枚)拝して、手を合わせてください。
③ 最後、家長を中心に改めて手を合わせます。
「今日から三日間、心を込めたおもてなしを、クワッゥマガ(子孫)皆でいたしますので、どうぞお受け取りください。そして健康に繁栄しますようお見守りください。」と拝みます。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧盆初日である「ウンケー」の準備と、御先祖様を迎え入れる手順をお伝えしました。
最終日のウークイも忙しくはなりますが、やはり準備を済ませるまでも、お仏壇のある家ではバタバタしますよね。初めてであれば手落ちはないか…と不安にもなります。
また、重箱料理が出るのは三日目のウークイですが、仕出し店で注文をする予定であれば、もう事前に連絡をして予約を済ませてしまうと安心です。
ナカヌヒー(中日)とウークイ(最終日)の習わしは、別記事でお伝えしていますので、こちらもぜひ、参考にしてください。
【 沖縄の旧盆に関する記事一覧 】
・【沖縄の旧盆】2019年は8月13日!ウンケー5つの基本
・【沖縄の旧盆】2019年は8月14日!中日5つの豆知識
・【沖縄の旧盆】2019年は8月15日!ウークイ5つの手順
・【沖縄の旧盆】お墓で行うウンケー(初日)の拝み言葉
・【沖縄の旧盆】門前とお仏壇で行うウンケー(初日)の拝み言葉
・【沖縄の旧盆】仏前でのウークイ(最終日)の拝み方
・【沖縄の旧盆】門前でのウークイ(最終日)の拝み方
まとめ
沖縄の旧盆初日、ウークイの進め方
・サトウキビや果物などお供え物を準備する
・提灯やロウソクなど、道具もチェックする
・ジューシーにはショウガの葉を入れる
・最初に門前でお出迎えをする
・続いて仏前で家族で手を合わせる