【沖縄の旧盆】2019年は8月15日!ウークイ5つの手順
沖縄の旧盆では、最終日のウークイが賑やかですよね。沖縄のお供え物では定番のジューバク(重箱)のウサンミ(御三味=御馳走)も、この最終日にお出しします。
最終日のメインである御先祖様のお見送り(ウークイ)は、昔は出来るだけ遅い時間に行っていました。けれども今では、集まる親族(子ども達)の帰り時間も考慮して、夕方早々に行う家が多くなりました。
そこで今日は、初めて自分が中心に進める沖縄の旧盆で役立つ、最終日ウークイの進め方をお伝えします。
【沖縄の旧盆】2019年は8月15日!
ウークイ5つの手順
ウークイのお供え物
この日はお仏壇(位牌のある家)だけではなく、集まる親族も、各々御馳走を持ち寄ってお仏壇にお供えする習慣があります。
【 沖縄の旧盆:最終日ウークイのお供え物 】
① 基本のお供え物 … お茶・お酒・供え花。
② 初日ウンケーと同じお供え物 … グーサンウージやサトウキビの束、果物の盛り合わせ、ガンシナに乗せた果物、ミンヌク。
③ 最終日ウークイのお供え物 … ジューバク(重箱)をチュクン(餅重・おかず重をそれぞれ二重の四重)、複数のお箸。
④ 集まる親族が持ち寄るお供え物 … 本来はジューバク(重箱)をカタシー(餅重・おかず重をそれぞれ一重の二重)ですが、今では何でも良い。
⑤ ジューバク(重箱)に乗せる物 … お供え物の上には、それぞれが後で焚くウチカビを添えます。宗家の家族は五枚、集まった人々は一人三枚です。
沖縄の旧盆ではウークイは陽が落ちる夕方以降に行われます。
ただ、基本のお供え物のお茶(=ウチャトゥ)は、朝・昼・晩と変わらずお供えし、お昼までもご飯も、家族と一緒にナカヌヒー(中日)のように供えてください。
ウンケーからのお供え物はウンケーの記事「【沖縄の旧盆】2019年は8月13日!ウンケー5つの基本」を参考にしてください。
ヒラウコーを供えて拝む
※ヒラウコーはお仏壇にはタヒラ(二枚=日本線香十二本)です♪
ウークイの時間が来たら、まずお仏壇での儀礼です。
【 沖縄の旧盆:お仏前での儀礼 】
① まず家長がヒラウコーをタヒラ(二枚)供えて手を合わせます。
「本日はウークイの日です。無事に皆が集まり、御先祖様をおもてなしすることができました。ありがとうございます。」
② 続いて集まっている親族が、ヒラウコーを半ヒラ(半分)を、それぞれ供え、今度は全員で拝みます。
「この三日間のおもてなしを、快くお受け取りいただきありがとうございました。本日はウークイの日ですので、お供え物やお土産もご用意しています。
ぜひ快くお受け取りいただき、これからもクワッウヌマガァみな無事に健康に過ごせますよう、どうぞお見守りください。そしてどうぞ、来年もお越しください。」
…と御先祖様へ伝えます。
今の言葉で丁寧にお伝えすれば問題ありませんが、気になる方もいますよね♪拝みの言葉などは別記事でもお伝えしてます♪
ウハチ(お初)をお出しする
沖縄の旧盆では、最初に御先祖様にご馳走をお出しします。これを「ウハチ(お初)」と言い、「供え方」も大切です。
※ジューバク(重箱料理)は奇数品目ですが、沖縄県南部では5品目の家も多いのではないでしょうか(*^_^*)/
【 沖縄の旧盆:ウハチを出す 】
⑤ ジューバク(重箱)の御馳走から、最初のおかず(ウハチ)をお出しするので、おかずを何品か取り出して、ジューバクの上に重ねるように乗せてください。
⑥ この時「ウハチディービル」と、「お初でございます」の言葉を掛けながらお出しします。
…もしくはおかずを取り出したら、別のお皿を用意して取り分け、お供えする家も多いです。
御先祖様へお金を渡す
御先祖様へウハチ(お初)をお出しし、集まった家族親族がウサンデー(お供え物を下げていただくこと)を行い落ち着いた頃合いになったら、あの世のお金である「ウチカビ」をそれぞれ順番に焚いていきます。
※基本は家長が5枚、その他の家族が3枚ずつとされていますが…、割と自由です。普段より上等(上質)なウチカビを用意する家が多いですよね(*^_^*)
【 沖縄の旧盆:ウチカビを焚く 】
③ 最初に宗家の家長→宗家の家族→集まった親族の順番で焚いてください。それぞれ焚く前には、自分の名前を御先祖様へお伝えします。
④ 最後のウチカビが焚き終わったらお酒を掛け、続いて前項でお出しした「ウハチ」など、供え花やソーローハーシなどのお供え物をここでボウルに入れてしまってください。
門前まで出てお見送り!
そして最後の儀礼である門前でのお見送りです。ウチカビを焚いた後、「ミンヌク」もボウルに入れてしまう家もある一方、ここで門の外へ撒く家もあります。
※ウークイは日が沈んでから…♪御先祖様が後ろ髪を引かれぬよう、お見送りが済んだらさっさと片付けてしまいます(*^_^*)/
【 沖縄の旧盆:門前のお見送り 】
⑤ ウチカビを焚いたボウルを門前に持って行き、家長がヒラウコーをタヒラ(二枚)拝して、家長を中心に集まった親族で手を合わせます。
「無事にお盆のおもてなしをさせていただき、ありがとうございました。
御馳走、ウチカビをお土産にお持ち帰りいただき、来年もお越しください。」
…これで御先祖様をお見送りすれば、三日間の沖縄の旧盆が終わります。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧盆の最終日、ウークイを進める手順を5つの項目でお伝えしました。
「御先祖様が後ろ髪を惹かれないように…」、ウークイのお見送りが終わったら、ウサンデーをした宴の後は、早くに片づけてしまってください。
また、親族がナカヌヒーやウークイで持ち寄ってくれだお供え物(お中元)は、集まった皆で分け合うのが定番です。
子ども達へは個包装のお菓子などなど…、お互いの家庭事情も配慮しながら、分け合ってから帰りを見送ってくださいね!
ウンケー(初日)とナカヌヒー(中日)の習わしは、別記事でお伝えしていますので、こちらもぜひ、参考にしてください。
【 沖縄の旧盆に関する記事一覧 】
・【沖縄の旧盆】2019年は8月13日!ウンケー5つの基本
・【沖縄の旧盆】2019年は8月14日!中日5つの豆知識
・【沖縄の旧盆】2019年は8月15日!ウークイ5つの手順
・【沖縄の旧盆】お墓で行うウンケー(初日)の拝み言葉
・【沖縄の旧盆】門前とお仏壇で行うウンケー(初日)の拝み言葉
・【沖縄の旧盆】仏前でのウークイ(最終日)の拝み方
・【沖縄の旧盆】門前でのウークイ(最終日)の拝み方
まとめ
ウークイの手順とは
・ウークイのお供え物は重箱料理
・家長を中心にヒラウコーを拝して拝む
・重箱料理からお初を供える
・お供え物をウサンデーして皆でいただく
・仏前でウチカビを焚く
・焚き終えたボウルを持って門前でお見送り