首里十二支巡りと干支の開運力③☆達磨寺と卯の守り本尊

達磨寺看板

首里十二支巡り(首里十二か所巡り)では、それぞれの干支の「守り本尊」が祀られる寺院を巡拝しますよね。

卯年の文殊菩薩、戌・亥年の阿弥陀如来を祀る寺院は、首里は赤田町にある「西来院(さいらいいん)」、沖縄では「達磨寺(だるまでら)」の呼び名で親しまれている寺院です。

そこで今日は、首里十二支巡りのひとつ、卯・戌・亥年の守り本尊を祀る「西来院」(通称「達磨寺」)を、卯年の守り本尊(阿弥陀如来・文殊菩薩)の特徴と共にお伝えします。

戌・亥年や阿弥陀如来については、また後日お伝えしますので、楽しみにしていてください♪

首里十二支巡りと干支の開運力③☆
達磨寺と卯の守り本尊

地元に密着した達磨寺

達磨寺入口

首里十二支巡りとして以外にも、合格祈願や安産祈願、年始参りなど、多くの人々が訪れている、地域に密着した寺院なので、立ち寄りやすいです。

【 首里十二支巡り、達磨寺 】

☆ モノレール首里駅からは徒歩で行ける距離(10分も掛かりません。)、JA首里支店の向かいにある路地を入ればすぐです。

・ 入口には阿吽(あうん)対の仁王像が出迎えてくれます。冬になると受験生が多く訪れるため、合格祈願のだるまさんの絵馬がいっぱい!

…これは卯年の守り本尊、文殊菩薩が知恵を司る菩薩様だからでしょうか…。阿弥陀如来もあらゆる物事を聞き入れてくださいます。

また、達磨寺は観光客にも人気がある寺院です。仁王様の他にも気になる箇所を撫でると、健康に恵まれる「なでだるま」や、境内にある稲荷神社♪

【 首里十二支巡り、地元密着の達磨寺 】

☆ 水子地蔵もいらっしゃるので、水子供養やユタさんも数多く拝みに訪れる寺院です。

・ さらに、お財布を台座に添えて、手を合わせることで、果報がお財布に入ると言う「金運神社」まであります。

神仏混合、民間信仰に寄り添った印象が強い達磨寺では、頻繁に参拝客が訪れています。

卯年の守り本尊、「文殊菩薩」

文殊菩薩

達磨寺が受験生の参拝所として、沖縄の人々に有名な理由には、前項で少し触れたように、文殊菩薩を祀っているからではないでしょうか。

【 首里十二支巡り、文殊菩薩 】

☆ 文殊菩薩は某禅寺などでは、修行僧が寝る部屋にも祀られる(聖僧文殊)ことがあるほど、「理想的な修行僧の姿」とされてきました。

・ 「三人寄れば文殊の知恵」のことわざで出て来る「文殊」も文殊菩薩を差し、知恵を司る「学業成就」で拝まれる存在です。

文殊菩薩の対の存在として知られるのは、辰・巳年の守り本尊である「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」です。

【 首里十二支巡り、普賢菩薩との違い 】

☆ どちらも優秀な釈迦の弟子として、左右に仕えて祀られることも多く、「釈迦三尊像」と呼ばれます。

・ 普賢菩薩と文殊菩薩のの違いについて、良く知られる言葉がコチラです。「智慧の文殊・慈悲の普賢」

普賢菩薩が人生の師としての理想像とされるのに対し、文殊菩薩は(実在の人物とされ)修行僧としての理想像と言われてきました。

首里十二支巡り、卯年の力

卯

このような文殊菩薩を守り本尊とする卯年は、知恵がよく働くとされ、「知恵を良く働かせて危機管理ができる」とされます。

【 首里十二支巡り、「卯」の力 】

① 知恵と機転、行動力で危機を免れ、飛躍!

… 「卯」は知恵の象徴、また「免れる」と「兎」の漢字と、ぴょんぴょんと飛ぶ跳躍力から、「危機を知恵で免れるばかりか、飛躍に転じる」と言われてきました。

② 「卯」は月の住人

… 「お月さまでお餅をつく兎」のイメージから、風水では「月」にまつわる縁起があります。「ツキを呼ぶ」として開運力がある他、月と関わりの深い婦人科系の健康や、妊娠・安産祈願も得意です。

③ 「卯」は寂しがり屋

… 「卯」のイメージカラーがピンクであることや、兎のイメージが寂しがり屋であることから、人間関係を癒し、恋愛運が付くとされています。

④ 「卯」の方角は、コミュニケーションの扉が開かれる「東」、東に卯のグッズを飾ってみてください。

何と言ってもエリート修行僧の文殊菩薩が守り本尊ですから、危険を侵さずに着実に飛躍ができる力が特徴です。

ありがとう

いかがでしたでしょうか、今日は首里十二支巡りで廻る寺院のひとつ、西来院(達磨寺)について、卯年のパワーや守り本尊の知識とともにお伝えしました。

この達磨寺は、もともとは義保1丁目の違う土地にあったようです。明治になって移転した後、沖縄戦でその姿を失っています。

その後再建されて現在の姿になるのですが…、いつの間にやら修復されているのではないでしょうか…。(…と言っても私見です♪)調べてみましたが、スミマセン、修復年月日などは分かりませんでした。

「首里十二支巡り(首里十二か所巡り)」は「テラマーイ(寺参り)」と沖縄では言われますが、多くの寺院のなかでもより地域に寄り添い、開かれた印象があります。ぜひ、立ち寄ってみてください♪

【 首里十二支巡りの記事一覧♪ 】

沖縄の「首里十二支巡り」とは☆四寺を廻る理由と拝み方
首里十二支巡りと干支の開運力①☆「守り本尊」って何?
首里十二支巡りと干支の開運力②☆未と申の盛光寺
首里十二支巡りと干支の開運力③☆達磨寺と卯の守り本尊
首里十二支巡りと干支の開運力④☆卯・戌・亥の達磨寺
・首里十二支巡りと干支の開運力⑤☆酉を司る安国寺
首里十二支巡りと干支の開運力⑥☆慈眼院その1、子年
首里十二支巡りと干支の開運力⑦☆慈眼院その2、丑寅
首里十二支巡りと干支の開運力⑧☆慈眼院その3、辰巳
首里十二支巡りと干支の開運力⑨☆慈眼院その4、午年

記事をアップする毎に、随時リンクを貼って行きます♪

まとめ

達磨寺に祀られる、卯の守り本尊は

・達磨寺は首里駅近くにある
・卯の守り本尊は文殊菩薩
・文殊菩薩は知恵を司る
・合格祈願に訪れる人が多い
・卯は知恵で聞きを回避する
・回避どころか着実に飛躍する
・ツキ(月)を呼ぶ
・月に関わる安産や子授け祈願も多い
・寂しがり屋から恋愛運にも強い