ウサチ(酢の物和え物)を供える☆すぐ完成♪3つのレシピ

ウサチ(酢の物和え物)を供える☆すぐ完成♪6つのレシピ

ウサチは沖縄の言葉で、酢の物や和え物を差します。日ごろの食卓にはもちろん、旧盆や週末に控えるアブシバレー(畦払い)など、御願行事ではよくお仏壇へお供えしますよね。

アブシバレー(畦払い)で、クファジューシー(沖縄風炊き込みご飯)をメインとして、副菜として添えられるように、多くの御願行事の御膳料理に添えられます。

メインではないものの、添えていないと手抜き感も否めません。気軽にひと手間で作りたいですよね。

そこで今日は、簡単ですぐに作れちゃう、ウサチレシピを3つお伝えします。ぜひ、アブシバレー(畦払い)の御願から試してみてはいかがでしょうか。


ウサチ(酢の物和え物)を供える☆
すぐ完成♪6つのレシピ

沖縄のウサチは、ちょっと甘い

今では全国的に市販の「合わせ酢」がありますよね。この他にも、昭和時代などでは、「寿司の素」などを使ってウサチを作る家庭もありました。

これもとても美味しいのですが、「沖縄のウサチ」となると、全国的な酢の物よりも、少し甘めに作る家庭が多いのではないでしょうか。

【 沖縄のウサチで使う、沖縄合わせ酢 】

☆ 材料 ☆

・ 出汁(白だしなど) … 大さじ2
・ お酢 … 大さじ5
・ お塩 … 少々
・ お砂糖 … 大さじ2

☆ 作り方 ☆

① 材料をよく合わせ混ぜて出来上がりです。

…だいたいですが、お酢:出汁:お砂糖=2:1:1になるような分量と考えると丁度良いです。お塩は味を見ながらほんの少し振り掛ける程度…、小さじ1/4~1/2ほどで充分です。

簡単!大根のウサチ

拝みの日はその他のお供え物なども作りますし、準備で慌ただしくなるので、副菜となるウサチは手早く済ませてしまいたいですよね。

沖縄の拝み行事ですから、ウサギムン(お供え物)も沖縄食材が嬉しいところですが、本州や癖のある味が苦手な方も見受けますので、まずは、全国的に食される食材で簡単ウサチをお伝えします♪

【 超簡単♪大根のウサチ 】

☆ 材料 ☆

・ 大根
・ 大葉

★ 沖縄合わせ酢 …もしくは市販の合わせ酢

☆ 作り方 ☆

① 大根をいちょう切りにきってスライスし(スライサーでも大丈夫です。)、塩を振ります。

② 水気が出てきて湿ってきたら、手でギュッと水気を絞ってください。

③ 大葉を千切りに切り、②の大根に和えます。

④ ここに沖縄合わせ酢(前項参照)や市販の合わせ酢を合わせて完成です。

※ 市販の合わせ酢に、砂糖を加えて調整する家庭も見受けます。

とても簡単ですし、大根はどこでも購入できるので、沖縄ではない場所でも作ることができます。

子どもも食べやすい、キュウリとにんじん

「ウサチ」は第二段、第三段も行けるほど…、どんな食材でも作ることができますよね。沖縄食材で言えば、「モーウィ」や「ハンダマー」のウサチも定番です。

ただ今回は、どこでも購入しやすい食材のなかでもうひとつ、子どもも食べやすいキュウリとにんじんのウサチをお伝えします。また、

【 子どももOK。キュウリとにんじんのウサチ 】

☆ 材料 ☆

・ キュウリ
・ にんじん
・ 糸寒天

★ 沖縄合わせ酢 …もしくは市販の合わせ酢

☆ 作り方 ☆

① キュウリとにんじんは千切りにしてください。(にんじんは沖縄では「シリシリ(※1)」によく使われる、金属ガネが便利です♪)

② にんじんは塩を振って柔らかくします。

③ 糸寒天はもどしてください。

④ ②のにんじんは手でギュッと絞って水気を取りながら、①、②、③を合わせます。

⑤ 少し甘めの沖縄合わせ酢(項目1を参照)を合わせて完成です。

ここでは糸寒天がポイントで、これが功を奏するのか、子ども達も食べてくれます。季節的に夏時期のウサチになるため、旧盆などで作ることが多いです。

(※1) 「シリシリー」は千切りをさして、「にんじんシリシリー」など、千切りのにんじんやパパイヤの炒め物などは、沖縄の食卓で良く出てきます。

↓↓↓このような金属ガネの調理道具で、シリシリーを作ることが、昔ながらの定番です。公設市場などで売っているのではないでしょうか…。

シリシリー金

ゴーヤーはお酢でもいいけれど…

現代ではTHE沖縄食材にもなったゴーヤーですが、さまざまな料理を作るものの、やっぱり、「ゴーヤーチャンプルー(※2)」が美味しいんですよね…。

もちろん、沖縄合わせ酢で細くスライスしたゴーヤーを合わせるウサチも多いですが、やはり出汁や「めんつゆ」との相性が良く感じます。

「ウサチ」は「酢の物」と捉えるのが定番ですが、「和え物」の意味合いもありますので、今回はめんつゆでのレシピです。

【 ゴーヤーのウサチ 】

☆ 材料 ☆

・ ゴーヤー
・ 鰹節
・ 塩

★ めんつゆ

☆ 作り方 ☆

① ゴーヤーは縦半分に切ったら、スプーンなどで中綿を取り除き、水に浸けて苦みを和らげてください。

② 鍋にお湯を煮立てたら塩を振り掛け、そこに①のゴーヤーを入れて少し茹でます

③ ②をザルに上げたら、熱いうちにすぐにボウルでめんつゆと和えます

④ 暫く冷蔵庫で冷やしてください。

⑤ 器に盛りつけたら、削り鰹を振り掛けて出来上がりです♪お好みですりごまなどで彩ってください。

…もちろん、合せ酢を使ってもいただけます。ゴーヤーと言えば「苦み」で、これが美味しいのですが、苦手な方も多いですよね。

苦みは最初に水に浸ける時間、そして茹でる時の時間によって、和らげることができます。家族の好みに合わせて調整してみてください。

(※2)「ゴーヤーチャンプルー」はゴーヤーを「チャンプルー(混ぜ合わせた)」炒め物料理です。

ゴーヤーのスライス、豚肉やTULIPなどの沖縄ポーク、島豆腐、玉子を基本として、沖縄のお麩なども入れます。

 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄のウサギムン(お供え物)の定番でもある、お膳に副菜としてお供えをする「ウサチ(酢の物・和え物)」についてお伝えしました。

今の沖縄では「ウサチ」と言えば「酢の物」を連想する方も多いのですが、本来は「和え物」全般を意味する言葉です。

ただ、豆腐やピーナッツなどで和える「白和え」は、「スーネー」なんて言葉もありますので、「ウサチ」が「酢の物」となっていったのかもしれません。

どちらにしても、ウサギムン(お供え物)には、白和えでも酢の物でも、問題はありませんので、ウサンデー(お供え物を下げていただくこと)でも、皆が美味しく食べやすいウサチを選んでみてください♪

まとめ

沖縄の「ウサチレシピ」

・「ウサチ」は「酢の物・和え物」を差す
・沖縄のウサチは少し甘い
・作りやすく食べやすい大根のウサチ
・子どもにもキュウリと糸寒天のウサチ
・ゴーヤーのウサチはめんつゆも美味しい
・ウサチは白和えでも良い