【沖縄旧暦カレンダー】旧暦三月☆浜下り、清明祭到来!

【沖縄旧暦カレンダー】旧暦三月☆浜下り、清明祭到来!

沖縄の旧暦三月の年中行事と言えば、旧暦3月3日の浜下り(はまうい)や清明(シーミー)の節気に行う、清明祭(シーミー)ですよね。

その他、旧暦三月には地域によっては麦の収穫に感謝を捧げる麦穂の収穫祭「三月ウマチー(サングァッチウマチー)」があります。

新暦2019年4月5日~5月4日が旧暦三月の一か月間に当たります。いよいよ明日から始まりますよね!

そこで今日は、沖縄の旧暦カレンダーと共に、旧暦三月に行う沖縄の旧暦行事をお伝えします。

【沖縄旧暦カレンダー】旧暦三月☆
浜下り、清明祭到来!

沖縄の旧暦三月の年中行事

旧暦二月時期の春のお彼岸(ニングァッチヒガン=二月彼岸)もお墓参り行事ですが、沖縄本島を中心にして(離島地域は「ジュウルクニチ(十六日)」にお墓参りをする家が多いので)、より大きな墓前祭を営む家や門中が多いお墓参り行事が、清明祭(シーミー)です。

清明祭(シーミー)は沖縄では旧暦三月時期に行うものの、二十四節気で割り当て、春先の「清明(シーミー)」の節気に行います。

毎年微妙に日にちが変わるのですが、新暦2019年では4月5日~20日が清明(シーミー)の節気です。

【 沖縄の旧暦三月の年中行事 】

① 旧暦3月1日(新暦2019年4月5日・金) … チィタチの御願(ヒヌカン)

② 旧暦3月1日(新暦2019年4月5日・金) … 清明(シーミー)の入り

③ 旧暦3月3日(新暦2019年4月7日・日) … 浜下り(はまうい)

④ 旧暦3月15日(新暦2019年4月19日・金) … 三月ウマチー(サングァッチウマチー)

⑤ 旧暦3月15日(新暦2019年4月19日・金) … ジュウグニチの御願(ヒヌカン)

…以上ですが、浜下り(はまうい)は沖縄離島地域の旧暦行事としては、貝や魚を供える「サニツ」(宮古島)など、少し違いもでてきますよね。

また、女性が浜下り(はまうい)をして潮干狩りを行う流れは同じですが、呼び名が違う「サニズ」などもあります。(八重山諸島)

沖縄の旧暦行事、2019年の浜下りは4月7日(日)!

旧暦3月3日に行う沖縄の女の子の節句、「浜下り(はまうい)」は、今の沖縄でも馴染み深い行事のひとつですよね。

新暦2019年の浜下りは4月7日(日)、春休みであることはもちろんのこと、御両親もお休みの方が多い日曜日です。

【 沖縄の旧暦行事、「浜下り(はまうい)」 】

★ 今ではすっかり家族で行く潮干狩りなど、行楽行事になっていますが、その昔は女性だけで海岸へ行き、手足を浸して、潮水で穢れを落とす行事でした。

・ 三月お重(サンガツウジュウ)を持参して、お昼時は女性みなでいただき、拝みも行ってきました。

全国的にも女の子が産まれて初めての桃の節句は、大切な通過行事ですよね。この一年内に女の子が産まれたお家なら、ぜひ、家族で海岸へ行き、穢れを落とす「ウビナディ」をしてみてください。

【 沖縄の旧暦行事、穢れを落とすウビナディ 】

★ 大人の女性(母親や祖母など)が左手中指に潮水を浸して、女の子の赤ちゃんの眉間上辺りを、「ちょん、ちょん、ちょん」と、3回付けます。

・ 「ウビナディ」は「水撫で」の沖縄言葉で、この他にも赤ちゃんが産まれてすぐの産水(ウブミジ)、旧正月にお酒を付けるなど、儀礼として行う機会は多いです。

【 沖縄の旧暦行事、浜下りの記事 】

・ 沖縄の浜下り(はまうい)のお供え物☆海へ行く前の拝み方
・ 沖縄の浜下り(はまうい)☆おすすめ3つの潮干狩り海岸
・ 浜下り(はまうい)のお弁当☆「三月お重」と「三月菓子」

沖縄の旧暦行事、2019年の清明祭は4月5日~20日!

昔から伝わる二十四節気の七順目の節気、初春の「目に触れるもの全てが鮮やかで生き生きと輝き、清しく明るく目に映る」頃に訪れる節気が「清明(シーミー)」であることは、沖縄の方々であれば、良く知られるところですよね。

この時期に行われる、沖縄(特に本島地域)の大きなお墓参り行事が「清明祭(シーミー)」です。

このように二十四節気ですので、毎年少しずつ日取りは変わりますが、2019年度の清明(シーミー)の入りは4月5日、次の節気となる「穀雨(コクウ)」の入りが4月20日となるので、この間になります。

【 沖縄の旧暦行事、清明祭(シーミー) 】

★ 沖縄ではお馴染みの一大墓前祭ですよね。ただ、門中によって墓前で集まりウサンデー(※1)をしたり、簡単に拝みを済ませて、お家でウサンデーをする門中など、さまざまです。

・ 沖縄最大の門中墓、「幸地腹門中」などではその年のお世話役である「アタリ」がお世話をしながら、門中の家代表が列を作り、家族分の拝みを済ませて帰ります。

(※1)「ウサンデー」とは、御先祖様や神様へお供えをした食べ物を下げ(本来はこの行為自体が「ウサンデー」、生身(イチミ=生きている者)皆でいただくことを差し、集まった人々が話す場です。本州では「お斎(おとき)」など、法要後の会食に当たる存在ではないでしょうか。

…また、最近では沖縄県の無縁墓対策により、新しいお墓は霊園で建てる家庭が増えましたよね。個人墓地から霊園の改葬も増えています。

このようなお墓では左右のスペースが充分ではないので、家族単位でお墓へ行き、前の人を待ちながら順番でお参りを済ませる様子も増えました。

親族大勢で墓前祭を行いたい、霊園にお墓を建てた門中では、事前に霊園にお参り後のウサンデーのための場所取りをする方も多いです。

【 沖縄の旧暦行事、清明祭(シーミー)の記事 】

・ 清明祭(シーミー)2019年☆基本をおさらい、その1
・ 清明祭(シーミー)2019年☆基本をおさらい、その2
・ 清明祭(シーミー)2019年☆基本をおさらい、その3
・ 清明祭(シーミー)のお供え物☆安心できる5つの基本
・ 清明祭(シーミー)で拝む言葉☆お参りでの5つのグイス
・ 霊園での清明祭は初めて!本州や大きな門中に学ぶ

…などなどがあります。(リンクがない記事は、アップ次第リンクを貼って行きますので、どうぞ楽しみにしていてください♪)

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧暦三月に行わる行事を、沖縄旧暦カレンダーと共にお伝えしました。旧暦3月は浜下り(はまうい)や清明祭(シーミー)と、何かと忙しい月ですよね。

さらに、旧暦3月15日(2019年4月19日)には、ヒヌカンへのジュウグニチの御願だけではなく、「三月ウマチー(サングァッチウマチー)」があります。

沖縄の旧暦行事「三月ウマチー」は麦穂の収穫祭で、地域行事でありながらも、「すっかり見なくなった」の声を良く聞くのではないでしょうか。

ただ、確かに那覇市などの都心部では、三月ウマチーは見なくなりましたが、今でも個人で地域の御嶽を訪れ、ウンサク(ミキ=神酒)とお米を供えて拝む神人の姿を見受けることがあります。

日々の暮らしへの感謝を込めて、御嶽を訪れて手を合わせるのも、良いのかもしれません。

まとめ

沖縄旧暦3月の行事とは

・旧暦3月1日(新暦2019年4月5日)…チィタチの御願
・旧暦3月1日(新暦2019年4月5日)…清明の入り
・旧暦3月3日(新暦2019年4月7日)…浜下り
・旧暦3月15日(新暦2019年4月19日)…三月ウマチー
・旧暦3月15日(新暦2019年4月19日)…ジュウグニチの御願
・旧暦3月16日(新暦2019年4月29日)…穀雨の入り(清明終わり)