クファジューシーは豚出汁で☆簡単、炊飯器での作り方

クファジューシーは豚出汁で☆簡単、炊飯器での作り方

「クファジューシー」は沖縄風炊き込みご飯、単純に「ジューシー」とも言われますよね。よく沖縄そば屋さんで、沖縄そばとセットで食べることができます。

沖縄言葉で「クファ」は固い、「ジューシー」は雑炊です。そのため、もともとは「ジューシー(雑炊)」に対して、固めの雑炊と言う意味合いで「クファジューシー」とされてきました。

今週末のアブシバレー(畦払い)の御願はもちろん、旧盆など、多くの御願行事で供えられる料理が、クファジューシーです。

そこで今日は、今週末のアブシバレーに備え、家庭で作るクファジューシーの炊飯器レシピをお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

クファジューシーは豚出汁で☆
簡単、炊飯器での作り方

クファジューシーの特徴

沖縄風炊き込みご飯のクファジューシー、最大の特徴は豚出汁を使うことではないでしょうか。

沖縄では昔から、行事料理では豚肉を多く使います。そのなかでも豚バラ肉の煮付けなどの料理が多く、このお出汁を使った炊き込みご飯が、クファジューシーです。

【 沖縄クファジューシーの特徴 】

★ 多くの家庭で豚バラ肉の塊を調理した際、その茹で汁を取っておいて、出し汁として合わせ混ぜて炊き上げます。

・ 具材の定番はにんじんや干し椎茸、先で茹でた豚肉やかまぼこなどがありますが、意外に自由です。ただし特徴として、具材はあられ状の角切りに切ります。

炊きあがったクファジューシーには、小口ネギのみじん切りや紅ショウガをトッピングして飾り付けると、彩り豊かです。

基本のクファジューシーの作り方

その昔は土鍋などで炊いたものですが、最近では炊飯器で混ぜ合わせて「スイッチオン!」の家庭がほとんどですよね。…それでも、おこげ部分なども出来るので、充分に美味しいです。

【 基本!クファジューシーの作り方 】

★ 材料 ★

・ お米 … 3合

・ 豚バラ肉の塊 … 200gほど
・ 干し椎茸 … 6~7枚ほど
・ たっぷりの鰹節

・ にんじん … 中~小で1本ほど
・ かまぼこ … 大きめのものを一個

《 味付け 》

・ 醤油 … 大さじ5~6杯
・ お酒 … 大さじ2杯
・ みりん … 大さじ2杯

《 盛りつけ 》

・ 小口ネギのみじん切り
・ 紅ショウガなど

★ 作り方 ★

① 下準備をします。お米と研いだらざるのまましばらく置いてください。

② 鰹出汁は市販のものでも良いですが、鍋に入れた水にたっぷりの鰹節を入れ、煮出して作ることが多いです。

③ 干し椎茸の戻し汁は、豚バラの茹で汁と共に出汁になります。干し椎茸をボールの水で戻してください。

④ 豚バラ肉の塊は、そのままひたひたの水で茹でて行きます。少しぬるい程度の水からじっくり…、小一時間茹でてください。

⑤ 豚バラ肉の塊を茹でている時には、灰汁をこまめに取ることで、より美味しくスッキリとした出汁になります。

⑥ ③の豚バラ肉の塊は、茹で上がったらそのまましばらく置き、荒熱を取ってください。

⑦ 具材(戻した干し椎茸、人参、かまぼこ、茹でた豚肉)はあられ状のちいさな角切りにします。

⑧ 鰹出汁:豚の茹で汁:椎茸の絞り汁が1:1:1になる程度に出汁を準備して、3合の炊飯器の水の量に合わせて入れてください。

⑨ ⑦の具材を入れます。

⑩ 《味付け》の調味料、醤油(たまり醤油だとよりコクが出ます。)・お酒・みりんを加えて普通に炊飯♪

⑪ 炊きあがりに良く切って混ぜ、茶碗に盛りつけた後に《飾り付け》の具材、小口ネギのみじん切りや紅ショウガを添えてお出しします(*^_^*)

豚バラ肉の塊が残ったら、煮付けていただくと美味しいですね。ひじきなどを入れるのも人気です。

もっと手軽に?豚小間レシピ

以上が基本的なクファジューシーですが、「もっと手軽に作りたい!」と言う方も多いですよね。

市販の「ジューシーの素」なども数多く出ていますが、手作りで手軽に作るなら白だしやだしの素、市販の沖縄そばつゆなどを使う家庭も多いです。

これなら具材などはオリジナルで…、豚バラ肉の塊を茹でる手間暇もありません。

【 現代版:簡単クファジューシーの作り方 】

☆ 材料 ☆

・ お米 … 3合

・ 豚肉(今回は小間切れなどでも) … 150~200gほど
・ 干し椎茸 … 6~7枚ほど
・ にんじん … 中半分
・ かまぼこ … 一枚

《 味付け 》

・ 塩 … 少々

・ 醤油 … 大さじ4杯ほど
・ だしの素など … 顆粒のだしの素なら8g程度
・ みりん … 大さじ3杯ほど

《 盛りつけ 》

・ 小口ネギのみじん切り
・ 紅ショウガ

☆ 作り方 ☆

① 下準備は基本と同じです。お米は研いでざるにあげ置き、干し椎茸は水を入れたボウルに浸して戻します。(戻し汁は出汁になります。)

② 豚肉は最初に塩で揉み込み、少し置いてください。

③ 沸騰したお湯にお酒を入れ、食べやすい大きさに切った豚肉を、火が通るまで煮てください。今回も灰汁は丁寧に取ります。

④ ③の豚肉は火が通ったら火を止め、そのまま置きます

⑤ 具材(にんじん、かまぼこ、戻した干し椎茸、豚肉)は、それぞれあられ状の角切りに揃えてください。

⑥ 白だしやだしの素などを溶いた出汁(もしくは沖縄そばのつゆ)と、干し椎茸の戻し汁を、ボウルで合わせます

※ ④の豚肉の茹で汁も使えます♪使いたい場合には、ザルで簡単に漉して、合せてください。

⑦ ①のお米を炊飯器にセットし、基本のクファジューシーと同じく、炊飯器の分量だけ、⑥の出し汁をセットします。

⑧ 《味付け》の調味料から、醤油・みりんを加えて炊飯です♪(ここで「そばつゆの素を醤油代わりに入れる」と言う方もいました。)

⑨ 炊きあがったらしばらく蒸らして切り混ぜます。

⑩ お茶碗に盛りつけたら、《盛りつけ》のネギやショウガを添えてお出しします。

…以上です。前に少し触れたように、意外とクファジューシーの具材は自由で、家によってさまざまです。

今回は「にんじん・干し椎茸・かまぼこ」のみとしましたが、干し椎茸の戻し汁も重要な出汁になるため、干し椎茸のみが、ほぼ定番と言えるでしょうか。

かまぼこは入れない家庭も多くなり、代わりに油揚げなども人気です。油揚げは角切りではなく、千切りで入れると味わい深くなります。

 
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の定番郷土料理の「沖縄風炊き込みご飯」、クファジューシーの作り方をお伝えしました。

今では炊飯器が大活躍してくれるので、とても手軽に作ることができますよね。さらにだしの素などを使うことで、大きな豚バラ肉を茹でる手間暇も掛かりません。

また、沖縄では味わいを出すために昆布も良く使われます。切り昆布にして具材に食わることで、より味わい深くなるので、ぜひ、こちらも具材に加えてみてください。

また、簡単クファジューシーで用いるだしの素も、昆布だしとは相性バッチリなので、迷った方は昆布系の出し汁がおすすめです。

来る週末のアブシバレー(畦払い)の日は、拝み事はできなくても、気軽にクファジューシーを作り、お仏壇やヒヌカンへ供えてみてはいかがでしょうか(*^_^*)

まとめ

クファジューシーの作り方

・豚肉の茹で汁を使うのが特徴
・豚茹で汁+干し椎茸の戻し汁+鰹出汁が基本
・汁の合わせ方の基本は1:1:1
・具材はあられ状の角切りにする
・醤油、お酒、みりんと出し汁で炊飯する
・より簡単にするために、だしの素も便利
・だしの素なら昆布系と相性が良い