末吉宮の社務所は無人?開く日や御朱印などの豆知識
末吉宮は琉球王朝から続く「琉球八社」のうちの一社ですが、同じ琉球八社である沖宮や普天間宮、波之上宮などなどと比べると、まるで秘境から突然現れたような、独特の宮ですよね。
末吉宮自体は沖縄県では都心部に当たる、那覇市首里末吉町にありますが、末吉宮や末吉公園は、街中とは思えないような森中にあります。
現代では全国的に御朱印集めも人気がありますが、何と末吉宮は琉球八社でありながら、年間を通してほとんど「無人」!でも、御朱印は欲しいですよね。
そこで今日は、沖縄「琉球八社」のなかでも特別な空気を放つ、末吉宮の豆知識をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。
末吉宮の社務所は無人?
開く日や御朱印などの豆知識
末吉宮はどこにある?
末吉宮は末吉公園内にあり、公園散歩道からの入り口と、裏側に当たる「大名入り口」の二つの入り口があります。
※ コチラは大名側入り口です♪
手っ取り早く末吉宮に参拝するのなら、裏側「大名入り口」から訪れるのが早いのですが、公園口の散歩道でも天照大御神様などの石碑がある拝所(うがんじゅ)、滝やお墓なども発見できるはずです。
【 末吉宮はどこにある? 】
★ 公園口から向かう場合、沖縄モノレールでは「市立病院前」から末吉公園へ入ります♪大名口なら儀保駅が最も近いでしょうか…、ただ歩きなれていないと遠いです。
《住所》 沖縄県首里末吉町1丁目8
…冒頭でもお伝えしたように末吉宮の社務所は不定休で、一年を通してほぼ無人状態!連絡先は末吉宮の管理をしている、同じく琉球八社の一社、波之上宮の社務所が良いかもしれません。
《電話》098-868-2717 (波之上宮社務所)
★ 末吉宮は、街中とは思えない森の中にひょっこりと現れる宮なので、スーツなどは避け、ピクニックなどの軽装が便利です♪また、虫よけスプレーで虫対策もして参拝してください。
年間通して無人の末吉宮、社務所が開く日とは
そもそも沖縄の御嶽は無人の拝所(うがんじゅ)が多いですが、「宮」と銘打っている末吉宮ですから、社務所が年間を通してほぼほぼ無人であることに、戸惑う参拝者も多いです。
※無人の社務所はトイレは使えますが、「なかなか勇気がいる」と言う方も多いです。(特に女性トイレ)
末吉宮の社殿では警備会社によって厳重に管理されているため、社務所が無人の日には社殿に上がることもできません。
また「御朱印をいただきに来たんだけど…」なんて方も、最近は増えましたよね。
【 末吉宮の社務所が開く日 】
★ その年によって違うこともありますが、通年では以下の二つの期間に社務所が開きます。
① 正月三が日
② 末吉宮の大例祭に当たる、11月23日 … この日には日ごろは立ち入り禁止の社殿にて、祀り事が行われるため、社殿の様子を覗くことができます。
…もちろん、この日には御朱印をいただくことができますが、都合を合わせられない場合には、末吉宮を管理している波之上宮でも、末吉宮の御朱印をいただくことが可能です。
波之上宮もまた「琉球八社」の一社に当たり、海辺の「岩山に聳える」と言われる、沖縄県内だけではなく全国的にも有名な社ですので、末吉宮を訪れた後、波之上宮までセットで尋ねるのも、良いのかもしれません。
ちなみに、波之上宮の地図はコチラです♪↓↓↓
【 末吉宮の御朱印がいただける、「波之上宮」 】
《住所》沖縄県那覇市若狭1丁目25−11 波上宮
《電話》098-868-2717 (波之上宮社務所)
末吉宮の縁起と御利益
末吉宮は、京都の東福寺で修業を積み、琉球では「天界寺」で住職を務めた「鶴扇(かくおう)」と言う僧が、琉球へ帰郷後に見た霊夢によるものとされています。
京都での修行中に熊野詣でをしましたが、帰郷後は熊野詣でが許されないまま時が過ぎました。その頃に見た「霊夢」です。
【 熊野権現による「霊夢」 】
★ 鶴扇は夢枕にて、「北の山へゆけ。さすれば「印」が見つかるであろう。そこに熊野権現がいる。」と度々告げられました。…その「北の山」が末吉です。
・ 鶴扇は「北の山」である末吉の森の、険しい岩山を登ります。すると不思議な「鬼面」の岩影が現れ、これが「印」だと確信しました。
…下山の後、この経験を琉球の王へ伝えると、王は「実は私も同じような夢を見ました。」と鶴扇へ告げ、ここに末吉宮を建てることになったと言われています。
【 末吉宮の御利益 】
★ このような由来ある末吉宮ですから、琉球王朝時代には王が参拝したこともあり、国家繁栄を祈願しましたが、現在では、下記のような御利益ある拝所(うがんじゅ)として有名です。
・商売繁盛
・出世徳
・縁結び
また、末吉宮のふもとには複数の拝所(うがんじゅ)があり、そのひとつである「子方ぬ神(ニヌファヌカミ)」の御利益として、「幸先の良いスタート」の御利益もあります。
※末吉宮のふもとには、さまざまな拝所(うがんじゅ)があります。
※末吉宮ふもとの拝所(うがんじゅ) … 子方ぬ神・十二支御観音・国軸ぬ神・司神、などなど。
…詳しくは別記事「末吉宮は黄泉と繋がる扉?古き神社の真実とは」「末吉宮のふもと「子の方ぬ神」☆事始め祈願の由来」も参考にしてみてください(*^_^*)
いかがでしたでしょうか、今日は琉球八社のなかでも無人の社務所と周辺の環境(森)の様相で異彩を放つ、末吉宮についてお伝えしました。
末吉宮周辺の森と末吉公園は、沖縄本島では都心部として栄えている那覇市首里にありながら、ジャングルのような森に囲まれている、不思議なスポットです。
そのためか地元の人々のなかでは、さまざまな不思議体験も報告され、「肝試しスポット」としても、まことしやかに知られる場所…。霊的な意味合いだけではなく、確かに人が隠れやすくもあります。
ですから、末吉宮を訪れる時にはぜひ、一人ではなく数人で…、夜の訪問は避けて、晴れやかな日に訪れるようにしてみてはいかがでしょうか。
※詳しくは「夜の末吉宮は危険?地元で囁かれる「タブー」スポット」も参考にしてください。
まとめ
末吉宮を参拝するための基礎知識
・末吉宮は那覇市首里、末吉公園内にある
・末吉公園入口と、大名入り口がある
・年間を通してほぼ無人
・正月三が日と11月23日の大例祭のみ人がいる
・11月23日の例祭では社殿で祀り事が行われる
・鶴扇の霊夢によって熊野権現を見つけた
・御利益は商売繁盛と出世徳、縁結び
・ふもとの子方ぬ神により、幸先の良いスタート