首里十二支巡りと干支の開運力⑤☆慈眼院その1、子年
首里十二支巡りと言えば「慈眼院」、通称「首里観音堂」ですよね。沖縄の首里十二支巡りでは四つの寺に、それぞれ御本尊が祀られていますが、多くの干支の守り本尊が祀られているのが、この首里観音堂です。
さらにこの首里観音堂は、首里十二支巡りとしてだけではなく、従来の観音巡り「テラマーイ」の巡路にもなっている、沖縄では親しまれる観音堂です。
首里十二支巡りとして訪れるなら、守り本尊や自分の干支の特性まで興味が湧きますよね。そこで今日は、首里十二支巡り、首里観音堂を子年の解説とともにお伝えします。
首里十二支巡りと干支の開運力⑤☆
慈眼院その1、子年
首里十二支巡り、首里観音堂
「観音様と言えば、首里観音堂」と言うほど、沖縄の方々には馴染み深い場所ですが、初めての方には、車で行くと「行きにくい…。」「分からない…。」と言われることも多いのが、臨済宗妙心寺派・首里観音堂です。
【 首里十二支巡り、首里観音堂の行き方 】
☆ 地図はコチラ♪↓↓↓
・ 困る方が多いポイントは、大通りから入る細道が二つあるから…、なんですよね。大通りから鋭角に二つの細道がありますので、その手前が首里観音堂へ続く道となります。
私はもともと車を運転しないので関係ないのですが…、首里観音堂へ続く道は、大通りから入ると、とっても鋭角なこともあって、運転初心者さんと練習がてら行くと、「曲がりにくい…」となったりします(笑)。
先に奥の細道に入ってUターンして、首里観音堂へ行ったりもしました♪
首里観音堂に祀られる、守り本尊
以前、達磨寺(西来院)の文殊菩薩(卯)でお伝えしたように、もともとは首里十二支巡りは五寺を廻る拝みでした。
けれども、そのうち文殊菩薩(卯)と普賢菩薩(辰・巳)を祀る万松院(ばんしょういん)が、首里十二支巡りの霊場としては撤退したため、それぞれ達磨寺と首里観音堂へ移されました。
【 首里十二支巡り、首里観音堂の守り本尊 】
☆ このような事情もあって、もともと首里観音堂の御本尊は、子年に当たる千手観音ですが、その他にも多くの干支の守り本尊が祀られています。
・ 千手観音(子)
・ 虚空蔵菩薩(丑・寅)
・ 普賢菩薩(辰・巳)
・ 勢至菩薩(午)
土日、祝祭日や年末年始を除く、朝の七時~十八時まで(事務局は朝九時~十八時まで)の間はいつでも参拝することができます。
【 首里十二支巡りの寺院のなかでも、沖縄式の御願がしやすい 】
☆ 沖縄の御願にも理解がある点が、有難い寺院です。
・ ウサギムン(お供え物)を持ってムリなく拝むことができるよう、長テーブルと椅子が用意されており、拝みの時に利用できるよう、容器もセット(水などを捨てる容器)されていて、拝みやすいです。
「さすが!首里観音堂」…と思います(*^_^*)。毎年年末になると、多くの参拝者が家族連れでウサギムン(お供え物)を風呂敷に包み携えて、拝みに訪れる寺院です。
子年の守り本尊、「千手観音」
観音様のなかでも有名な千手観音は、名前の通り千の手を持つ観音様です。そしてその手には目があり、それぞれの目で人々の願いが見え、千の手を自由自在に、あらゆる祈願事を叶えるとされてきました。
もともとは、キャラクターとしても時折見られる十一面観音で、そのグレードアップ(^_^)したお姿とも言われます。
【 首里十二支巡り、千手観音の特徴 】
☆ 「千の手を自由自在に」とお伝えしたように、それぞれの手に御利益があるため、あらゆる祈願事を叶えてくださる観音様です。ですから、祈願事の他に厄除けや開運としても拝まれます。
・ 千手観音が司るのは子年の人々と十二月生まれとし、梵字は「キリーク」、真言は「オン・バ サラ、ダ ラマ、キリーク、ソワカ」です。
お姿としては観音様の後ろに千の手を簡略化した、四十七本の手が広がります。四十のそれぞれの手に宝剣や宝印を持ち、それぞれの祈願を司ります。
もともとが十一面観音とさされたことから、頭に十一面のお顔を付けている千手観音も多いです。
子年の特徴
もともと、十二支にはそれぞれに司る方角があります。今までお伝えしてきたなかでは、卯(兎)が東の方角、申(猿)が南西の方角…、といった具合ですね♪
それぞれの干支が司る方角に、その干支のアイテムを飾ると運が開けると言われて来ました。
【 首里十二支巡り、子年の特徴 】
① 「ねずみ」の言葉の語呂から、「寝ず」の「身」なので、働き者とされています。寝ずに働くため、仕事運や財運に御利益があります。
② ネズミはたくさん子どもを産みますよね。ただ、戌(犬)のような「安産」の御利益と言うよりも、「ネズミ算式」などのイメージから、「子孫繁栄」の祈願が得意です。
③ 子が司る方角は北♪仕事や貯蓄、子孫繁栄の祈願事があれば、ねずみの置物やグッズなどを北方向へ飾ってみてください。
また、①でお伝えした働き者、真面目なイメージから、「蓄財運」にも役立ちます。
ありがとう
いかがでしたでしょうか、今日は首里十二支巡りでも、最も有名とも言える「慈眼院」、通称「首里観音堂」についてお伝えしました。
本文でお伝えしたように、首里観音堂には他にも「丑(うし)・寅(とら)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)」と多くの干支の守り本尊がありますので、ひとつずつ順を追って、丁寧にお伝えしていきます。
首里十二支巡りのなかでも、首里観音堂は観光客にも開けているお寺です。納骨堂や鐘、大きなガジュマルも境内にあり、近くには首里城もあるので、観光地としても楽しめるかもしれません。
特にご自身の干支の守り本尊が首里観音堂にある方…、向かい干支の方々も、首里十二支巡りの最初の一歩として、訪れてみてはいかがでしょうか。
【 首里十二支巡りの記事一覧♪ 】
・沖縄の「首里十二支巡り」とは☆四寺を廻る理由と拝み方
・首里十二支巡りと干支の開運力①☆「守り本尊」って何?
・首里十二支巡りと干支の開運力②☆未と申の盛光寺
・首里十二支巡りと干支の開運力③☆達磨寺と卯の守り本尊
・首里十二支巡りと干支の開運力④☆卯・戌・亥の達磨寺
・首里十二支巡りと干支の開運力⑤☆酉を司る安国寺
・首里十二支巡りと干支の開運力⑥☆慈眼院その1、子年
・首里十二支巡りと干支の開運力⑦☆慈眼院その2、丑寅
・首里十二支巡りと干支の開運力⑧☆慈眼院その3、辰巳
・首里十二支巡りと干支の開運力⑨☆慈眼院その4、午年記事をアップする毎に、随時リンクを貼って行きます♪
まとめ
首里十二支巡り、子年と首里観音堂
・首里観音堂は「寒川通り」から入る
・観音巡りとしても中心的寺院
・多くの干支の守り本尊が祀られている
・子年の守り本尊は千手観音
・千手観音は、千の目と手であらゆる祈願に応える
・子年の方角は北
・子年は仕事運・蓄財運・子孫繁栄に御利益がある