マドゥトゥシビーの拝み方☆旧暦1月2日からの厄払い

マドゥトゥシビーの拝み方☆旧暦1月2日からの厄払い

マドゥトゥシビーは毎年行われる厄払いの御願です。旧暦で暮らす御願文化では、旧正月翌日から12日間に渡る、厄払いの御願まで済ますことができれば、一年を安心して暮らせますよね。

厄年(沖縄の「厄年」と本州の厄年は違いますが…)の「ウフトゥシビー」は、年齢によってはお祝いの意味合いも強く、今でも沖縄県内で広く馴染みがあります。

ただ、マドゥトゥシビーは厄年ではない年回りでの、毎年の厄払いです。そこで今日は、マドゥトゥシビーの拝み方をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。

マドゥトゥシビーの拝み方☆
旧暦1月2日からの厄払い

マドゥトゥシビーの拝み日

マドゥトゥシビーは旧正月翌日から12日間に渡り、家族の干支日に合わせて行われます。

「干支日」とは、暦の毎日に割り当てられた「干支の日」です。毎日割り当てられた十二支は、順番に回っています。

【 マドゥトゥシビーの拝み日 】

★ そこで、旧正月翌日から初めて訪れる、家族の干支日が、それぞれの家族の拝み日です。

新暦2019年の暦では、2月5日が旧正月に当たりますので、2月6日から12日間がマドゥトゥシビーとなります。

旧暦1月2日(新暦2019年2月6日・水) … 戌(いぬ)
・旧暦1月3日(新暦2019年2月7日・木) … 亥※(い)
旧暦1月4日(新暦2019年2月8日・金) … 子(ね)
・旧暦1月5日(新暦2019年2月9日・土) … 丑(うし)
旧暦1月6日(新暦2019年2月10日・日) … 寅(とら)
・旧暦1月7日(新暦2019年2月11日・月) … 卯(う)
旧暦1月8日(新暦2019年2月12日・火) … 辰(たつ)
・旧暦1月9日(新暦2019年2月13日・水) … 巳(み)
旧暦1月10日(新暦2019年2月14日・木)… 午(うま)
・旧暦1月11日(新暦2019年2月15日・金)… 未(ひつじ)
旧暦1月12日(新暦2019年2月16日・土)… 申(さる)
・旧暦1月13日(新暦2019年2月17日・日)… 酉(とり)

以上ですが、沖縄では厄年は12年毎に訪れるため、自分の干支に当たる年が「厄年」です。

新暦2019年の干支は「亥」ですので、(※)旧暦1月3日(新暦2019年2月7日・木)は厄年の家族の厄払い「ウフトゥシビー」に当たります。ですので、今回お伝えする拝み方には当てはまりません(*^_^*)

※厄年の厄払い「ウフトゥシビー」の拝み方は、別記事「ウフトゥシビーの拝み方☆本州とは違う沖縄の『厄年』」でお伝えしています♪

マドゥトゥシビーのウサギムン(お供え物)

厄年のウフトゥシビーとマドゥトゥシビーでは、ウサギムン(お供え物)から違います

ただ、ウフトゥシビーはウチャヌクを用意するなど、本格的な御願行事ですが、マドゥトゥシビーでは赤飯があれば、問題ありません。

【 マドゥトゥシビーのウサギムン(お供え物) 】

① ヒヌカン(火の神)

・ 基本のお供え物 … 塩・ミジティ(水)・酒・供え葉

・ 赤ウブク(赤飯) … 三膳

※ ヒラウコー(沖縄線香)はタヒラ半(二枚半=日本線香12本と3本)

② お仏壇(祖霊)

・ 基本のお供え物 … 左右一対のウチャトゥ(お酒)・中央に酒・供え花

・ 赤ウブク(赤飯) … 二膳

・ 供え膳 … ウチャワキ(お茶脇=おかず)を膳に乗せ、お箸を添えて供えてください。

ウフトゥシビーでは年齢によっては(61歳以上の長寿や初ウフトゥシビーの十三祝いなど)クーブイリチー(昆布炒め)やイナムドゥチ(猪もどき)など、御馳走を供えますよね。

けれども、マドゥトゥシビーではご飯のおかずなど、ささやかなおかずで問題はありません。

マドゥトゥシビーの拝み方

例えば、家族が卯年、申年、酉年であれば、新暦2019年の場合は、それぞれの干支日に当たる、2月11日(卯)2月16日(申)2月17日(酉)に、以上のウサギムン(お供え物)を供えて、厄払いをします。

【 マドゥトゥシビーの拝み方 】

★ その干支に当たる本人ではなく、家長や親など、他の家族が厄払いの拝みをしてください。

① 「ウートゥートゥー、ヒヌカン(ウヤフジ)ガナシー」

② 干支日に当たる家族の氏名を告げます。「今日は、○○(干支)の○○○○(家族の氏名)の、マドゥトゥシビーの拝みの日でございます。」

③ 現代の言葉で大丈夫なので、この一年を無事に過ごし、厄災を跳ね除けることができるよう、拝みを捧げてください。

 
 

いかがでしたでしょうか、今日は新正月翌日の旧暦1月2日から12日間の干支廻りに渡る、マドゥトゥシビーの拝み方をお伝えしました。

マドゥトゥシビーの拝み方と言っても、厄年のウフトゥシビーとは違いますので、毎日のなかで自分達家族の干支日に、いつもより少し特別なウサギムン(お供え物)を供えて、祈願をするものと考えてください。

時々お伝えすることですが、「赤ウブク」も家や地域によって、作り方はさまざまです。

本州のような小豆を炊いた「赤飯」を作る家庭もありますが、我が家はスーパーで販売している「古米」を炊きこんだ「赤ウブク」ですし、食紅で赤くする家庭もあります。

まとめ

マドゥトゥシビーの拝み方
・マドゥトゥシビーは一年の厄除け御願
・旧暦1月2日から初めての干支日に拝む
・本人以外の家族が拝む
・ヒヌカンへは赤ウブク三膳
・お仏壇は赤ウブク二膳とおかず(供え膳)
・干支日に当たる家族の名をお伝えする
・今年一年の安全と無事を祈願する