【沖縄の暮らし】竹馬じゃない、「やっとこ」って何?

【沖縄の暮らし】竹馬じゃない、「やっとこ」って何?

「やっとこ」と言う遊び道具、沖縄で産まれ育った子どもたちは、「やったやった!」と思いますよね。でも、意外にも全国的にはあまり知られていません。

沖縄の幼稚園や小学校では、竹馬と一緒にやっとこも並んでいて、幼稚園の年少さんや年中組だと、まだ竹馬で遊びきれなくてやっとこに乗っています。

そこで今日は、沖縄では竹馬と同じくらい馴染み深い遊び道具、「やっとこ」を紹介します!

【沖縄の暮らし】竹馬じゃない、
「やっとこ」って何?

小さい子でも乗れちゃう!

やっとこsample
上の写真を見てください…、「やっとこ」はこんな三角の形をしていて、上の木を両手で掴んで、右に、左に…、と進みます。ちなみに、やっとこの端っこにある「石」は石敢當(いしぐぁんとぅ)です、ほら。

いしぐぁんとう

【 沖縄の遊び道具、やっとこの魅力! 】

★ 沖縄では竹馬があるところにはやっとこ…、やっとこがあるところには竹馬…、セットで並んでいることが多いです。

・ まだ竹馬が乗れない時にも、比較的やっとこは乗りこなしやすいので、竹馬の前にバランス感覚を養うことができます。それに、お姉ちゃんやお兄ちゃんとも一緒に遊べますね!

沖縄では、幼稚園や小学校、学童なんかでよく見掛けますし、今ではあまり見掛けませんが、個人の家でも簡単に手作りできるので、置いていました。我が家では幼稚園の親子イベントで「やっとこ作り」があるので、家にあります♪

やっとこの作り方は簡単!

「やっとこの作り方」…と言っても、写真そのまま、木を三角に組み立てるだけです!

【 やっとこの作り方 】

① 木の棒を三本用意します。

② 木の棒二本を交差して子どもに持たせ、感覚を計りながら組み、乗りやすい角度を作ってください。

③ 木の長さは子どもの身長を見て、適当な長さを決めて切っちゃいます。

④ 交差した部分に釘を打って固定!(電動釘打ち機を使うと便利で早いです。)

⑤ 残りの木の棒一本を三角形になるようにセットし、釘を打って固定したら、完成です!

子どもに合ったやっとこ作りのコツ

このようにメチャメチャ簡単に作れちゃうやっとこですが、やっぱりバランス感覚が必要な「竹馬の子分」ですから、最初は乗りこなすことは大変!

【 子どもに合ったやっとこ作り 】

★ ですから竹馬と同じく、「高さ」と「三角形の幅」を調整してセットしてください。

・ 最後に固定する横の棒は、足掛けになります。なのでこの足掛けが低ければ低いほど、初心者でも乗りこなしやすく、高くなるほど難しくなります。幅は子どもの足が開く様子を見て…、けれども広いほど安定はします。

交差した上の部分もしっかりと握れるよう、長めに切っておくと、より乗りこなしやすいです。

どうでしたか、今日は沖縄の子ども達には馴染みの深いポピュラーな遊び道具、「やっとこ」について話してみました。

親にとって「やっとこ」が嬉しいポイントは、省スペースで外遊びをさせてあげられること!しかも昔ながらの沖縄の遊びで、バランス感覚を養うことができちゃうんです。

「忙しくて公園へ連れて行ってあげられない…。」なんて時に家にあると、庭など目の届くところで遊んでくれるので助かります。竹馬と違い、なかなか販売されてはいませんが、簡単に手作りできるので、一家に一台置いておくと便利ですよ。

まとめ

沖縄のおもちゃ、「やっとこ」とは
・三角形に木の棒を組んだ遊び道具
・足を引っ掛けて右・左と進む
・バランス感覚を養うことができる
・竹馬が乗れない年頃でも挑戦できる
・三角形に組み釘を打つだけ、簡単手作り!
・初心者は足掛けを低くする
・上の部分も長めにしておく
・省スペースで外遊びが出来て便利