トゥンジージューシーや芋料理☆沖縄の冬至料理レシピ

トゥンジージューシーや芋料理☆沖縄の冬至料理レシピ

「トゥンジージューシー」は沖縄の冬至には欠かせない料理ですよね。以前も少しお話しましたが、「トゥンジー」が「冬至」、「ジューシー」は沖縄ではお馴染みの炊き込みご飯です。

昔ながらのターンム(田芋)やチンヌク(里芋)を入れたトゥンジージューシーはすっかり見なくなりましたが、ほっこりとお芋の美味しさで、日ごろのジューシーとはまた一味違います。

また、沖縄のトゥンジー料理と言えばターンム(田芋)、ンムニー(ターンムディンガク=田芋田楽)が多いですが、他にも美味しいターンム(田芋)料理はイロイロありますよね。

そこで今日は、沖縄の冬至でいただく、供える料理、ターンム(田芋)入りトゥンジージューシーと、ンムニー以外のターンム(田芋)料理、「どぅる天」のレシピをお伝えします。簡単なのでぜひ、気軽に作ってみてはいかがでしょうか。

トゥンジージューシーや芋料理☆
沖縄の冬至料理レシピ

お芋さんを入れた、トゥンジージューシー

沖縄ではジューシーは、冬至やお盆に限らず、日常的に皆が食べる炊き込み料理ですよね。けれども、昔ながらのお芋さんを入れたトゥンジージューシーは、ちょっと珍しいのではないでしょうか。

本来はお米から釜に入れて、煮立てて蒸らす雑炊なのですが…、忙しい現代でも作りやすい、炊飯器レシピでお伝えします。

【 芋入り、トゥンジージューシー 】

☆ 材料 (四人前) ☆

・豚の三枚肉の塊 300g
ターンム(田芋)小~中3個ほど
干し椎茸 4~6枚
・鰹節 たっぷり
・かまぼこ(カステラかまぼこ) 200g
・人参 中1本ほど

ブイヨン 1個
・塩、醤油 味付けに

わけぎ 仕上げに3本ほど

☆ 作り方 ☆

① たっぷりの水に鰹節をたっぷり入れ煮て出汁をとったら、その出汁にお米4合を浸けておきます。

② ターンム(田芋)は賽の目に切り分けてください。

③ 豚の三枚肉の塊はひたひたの水で茹で、茹で汁は取っておきます。脂っぽさが気になる方は、一度冷やすと脂分が固まるので、適量に取り除くとサッパリとして便利です。

④ 茹で上がった豚の三枚肉は、5mm四方ほどの賽の目状に切ります。

⑤ 干し椎茸は水に浸けて戻し、戻し汁も残してください。かまぼこは三枚肉と同じ賽の目状、人参はシリシリーしてOKです。

⑥ お米と鰹出汁をザルで分け、鰹出汁に、取っておいた豚の三枚肉の茹で汁、干し椎茸の戻し汁を混ぜ合わせておきます。

⑦ 炊飯器の釜に四合分のお米を入れ、⑥の出汁を四合分入れてください。(足りなければ水を入れてOKです。)

⑧ そこに、ブイヨンをポン♪お塩を少々、醤油をぐるっと掛けてください。

⑨ ②のターンム(田芋)、④の豚の三枚肉、⑤の干し椎茸、かまぼこ、人参を炊飯器の釜に入れたら、しゃもじで混ぜ合わせ馴染ませます。

⑩ 炊飯器で普通モードで炊き上げます。(炊き込みご飯モードがあれば、それでも大丈夫です。)炊きあがったらしゃもじで良く切って、完成♪

わけぎは小口切りにして、盛り付け後に振り掛けます。最近では小口ネギも多いです。

トゥンジージューシーに使うお芋さん

ところで、今回はターンム(田芋)にしましたが、他にもチンヌク(里芋)や、サツマイモと言うお家もあります。もちろん、美味しければOK♪ターンム(田芋)とチンヌク(里芋)を合わせても美味しいです。

沖縄ではターンム(田芋)はカリー(お祝い)の席で振舞う料理ですよね。

【 トゥンジージューシーでターンムをいただく理由 】

☆ トゥンジーは明日からまた、日に日に日照時間が延びるため、「日が産まれ変わる日」として、「小正月」とされてきました。

・ そのためお祝い料理として、ターンム(田芋)を入れると縁起が良いとされています。

ただ冒頭でお話したように、そもそもトゥンジージューシーにお芋さんをいれない、かまぼこや豚の三枚肉などを入れた、日ごろのジューシーを作る家庭も多くなりました。

そのために最近では、ジューシーにターンム(田芋)の副菜を添える家が多いです。

例えばお供え物では、ヒヌカンにはトゥンジージューシーのみ供えるものの、お仏壇(祖霊)へは、トゥンジージューシーにターンム(田芋)料理の副菜を添えた膳を供えます。

副菜で供える、ターンム(田芋)料理

トゥンジージューシーと一緒に供える料理と言えば、「ンムニー(芋煮)」ですが、こちらは以前の記事でお伝えしましたよね。(「ウンネーウイミはンムニーを供えて☆レシピと拝み方」)

ですので、今日は「どぅる天」のレシピをお伝えします。「どぅる」はターンム(田芋)の別の呼び方で、「田芋の天ぷら」となります。ほかにも「どぅるわかしー」も、お祝い膳で配膳されますよね。

【 トゥンジージューシーと共に供える、どぅる天 】

☆ 材料 ☆

・ ターンム(田芋) 中3個~4個
・ 豚バラ肉  20gほど
・ 人参   中1/2本
・ かまぼこ 2個
・ 干し椎茸 2枚
・ ひじき 少々(5gほど)

・ たっぷりの鰹節
・ 片栗粉

・ 砂糖
・ 塩
・ 醤油

☆ 作り方 ☆

① たっぷりの鰹節で、鰹だしを取っておいてください。

② 皮を剥いて下準備をしたターンム(田芋)は、ひたひたの水で茹でて柔らかくなった頃に、水をこぼして、焦げに気を付けながら、しゃもじで潰して練ります。(ンムニーの要領で大丈夫です。)

③ 干し椎茸とひじきは水に戻して下準備をしますが、戻し汁は捨てずに残しておいてください。

④ 豚バラ肉、かまぼこ、椎茸、人参は5mmほどの賽の目状に切っておきます。

⑤ フライパンで豚バラ肉を炒めた後に、さらに④の具材とひじきを入れ炒め、①の鰹だしと③の干し椎茸とひじきの戻し汁を入れて煮て行きます。

⑥ さらに味を見ながら砂糖や塩、醤油を入れて味を調整し、煮詰めてください。

⑦ 充分に水がなくなるまで煮詰めたら、片栗粉を入れ混ぜてモッチリとさせます。

⑧ 荒熱が取れた頃に均等に分けて丸く形を作り、片栗粉をまぶして、フライパンに少し多めの油を入れて揚げてください。

ターンム(田芋)でお伝えしますが、里芋などで作ることもできますよ♪沖縄のスーパーでは総菜コーナーでも時折見られるのが、「どぅる天(どぅるてん)」です。

 ありがとう

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の冬至(トゥンジー)でヒヌカンやお仏壇に供えて、皆でいただく、トゥンジージューシーとどぅる天のレシピをお伝えしました。

以前にンムニーをお伝えしたように、ターンム(田芋)は他にもいろいろな料理があります。例えば…、ターンムパイも惣菜コーナーで良く見掛けますし、家庭では田芋のゴマ団子や、おやきも作ります。

紅芋料理と共に、とても素朴な味が魅力です♪かなり目分量のレシピもありますが(>_<);;、少しずつお伝えしていきますので、ぜひ、コチラも楽しみにしていてください♪

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※ 記事をアップ次第、リンクを貼っていきますので、楽しみにしてください♪

まとめ

トゥンジージューシー、ンムニーレシピ
・トゥンジージューシーではお芋を入れる
・お米は鰹出汁に浸けておく
・豚肉の茹で汁、椎茸の戻し汁も入れて炊き込む
・ブイヨンと塩、醤油が隠し味
・お祝い食材となるターンムが人気
・ンムニーの他にはどぅる天なども美味しい
・どぅる天はンムニーに具材を混ぜて揚げた料理
・里芋などでも、どぅる天風ができる