【沖縄旧暦カレンダー】旧正月の一ヶ月☆旧暦一月の行事

【沖縄旧暦カレンダー】旧正月の一ヶ月☆旧暦一月の行事

沖縄の旧暦一月と言えば、旧正月ですよね。新暦2019年では2月5日が元旦に当たります。前日のトゥシヌユール(大晦日)は2月4日です。

全国的な新正月でもお正月後に終わりの節目まで、さまざまな行事があるように、沖縄の旧暦で動く暮らしでも、地域によって違いがありながらも、「二十日正月」の節目まで、正月行事が行われます。

せっかく旧正月を祝うなら、沖縄の旧暦行事まで丁寧に行いたいですよね。そこで今日は、2019年2月5日から始まる、沖縄の旧暦一月、旧正月の年中行事をお伝えします。

ぜひぜひ、参考にしてください♪

【沖縄旧暦カレンダー】旧正月の一ヶ月☆
旧暦一月の行事

沖縄、旧暦一月の年中行事

冒頭でお伝えしたように旧正月に当たる旧暦一月は、沖縄では多くの年中行事が行われます。

新暦2019年では2月5日が元旦、3月6日が旧暦一月の最終日、30日です。新暦行事としては、この頃にはひな祭りも終わっていますよね。新暦と旧暦が共存する地域では、とても忙しい一ヶ月です。

【 沖縄旧暦カレンダー、一月 】

① 旧暦1月1日(2019年2月5日) … 旧正月の「ソーグァッチ」です。お仏壇へは「ハレの膳」をお供えし、朝一番で用意した水「若水」で、額を撫でる「ウビナディ(水撫で)」をします。

② 旧暦1月2・3日(2019年2月6・7日) … 仕事初めの行事があります。これを「初起こし(ハチウクシ)」と言い、農業や漁業など、職業によって内容が変わります。

③ 旧暦1月2日~の12日間 …

家族の厄除け「マドゥトゥシビー」、家族の干支に当たる日(※1)に、本人以外の家族が拝んで厄払いをします。その年の干支に当たらない家族の厄除けが「マドゥトゥシビー」です。

④ 旧暦1月2日~の12日間 …

厄年の家族の厄払い「ウフトゥシビー」、沖縄では自分の干支に当たる年が厄年です。厄年の家族がいる家庭では、いつもの「マドゥトゥシビー」とは違う拝み方をします。

⑤ 旧暦1月4日(2019年2月8日)

旧暦12月24日から天へと帰っていたヒヌカン様がお帰りになる日です。家族はお迎えの拝み「ヒヌカンウンケー(ヒヌカンお迎え)」を行います。

⑥ 旧暦1月7日(2019年2月11日) …

新正月の1月7日の行事「七草粥」に当たる、「ナンカヌシク(七日節句)」と呼ばれる沖縄の旧暦行事です。「ナージューシー(※2)」をいただきます。

⑦ 旧暦1月14日(2019年2月18日) …

多くの沖縄の地域では旧暦1月20日を節目としますが、北部など一部地域では、この日をひとつの節目として、「ソーグァッチグヮー(小正月)」と呼びます。

⑧ 旧暦1月16日(2019年2月20日) …

「グソー(後生=あの世)の正月」として知られる「ジュールクニチ(十六日)」はお墓参りの日です。ただし、本島ではコチラよりもシーミー(清明祭)のお墓参りが一般的で、離島地域に多い年中行事です。

⑨ 旧暦1月20日(2019年2月24日) …

沖縄本島の多くの地域では、この「ハチカソーグァッチ(二十日正月)」が旧正月の終わりの節目となります。この日にお飾りなども片付けてください。

さらに新暦2019年2月4日はトゥシヌユール(大晦日)、ですよね。旧暦一月はこのように、多くの沖縄の旧暦行事が待ち構えています。

ただ、新正月の1月11日に行われる「鏡開き」のような行事はなく、旧正月が終わるハチカソーグァッチ(二十日正月)やソーグァッチグァー(小正月)まで飾って片付けるだけです。

今では近隣の神社やお寺にお焚き上げをお願いすることもありますが、家庭でお飾りを捨てる時には、塩を振り掛けてゴミ袋に入れるのが一般的ではないでしょうか♪

「五九正月」にも当たります♪

沖縄では旧暦一月は「五九正月」と言って、それぞれの家庭で信仰する神様への拝みを行う月でもあります。

「五九正月」は、「五月・九月・正月」を意味し、この月に床の間の神様へ拝む慣習があるんです♪この月に穢れを祓い、厄除けをするんですね。

沖縄の御願文化では、ヒヌカン・お仏壇(祖霊)・床の間が大切で、ハレの日などはこの三か所にウサギムン(お供え物)を供えます。

【 沖縄の旧暦一月、拝み初め 】

☆ 沖縄の家庭で祀られることの多い神様は、(沖縄では)商売の神様として信仰される「関帝」子育てや家族愛和の神様として信仰される「観音様」ではないでしょうか。

・ 関帝の縁日(※1)は十三日観音様の縁日は十八日ですので、「ジューサンヤ(十三夜)」「ジューハチヤ(十八夜)」として、拝みを捧げます。

新暦2019年では十三夜の旧暦1月13日が2月17日(日)、十八夜の旧暦1月18日が2月22日です。

ちなみに(※1)の「縁日」とは、旧暦一ヶ月三十日の中でそれぞれの神様に割り当てられた、「その神様とご縁が深くなる日」です。ですので、他の神様の日にちもあります。

詳しくは別記事、「ジューサンヤ(十三夜)☆商売繁盛「関帝」への拝み」「ジューハチヤ(十八夜)☆家族を守る観音様への拝み方」でお伝えします♪

いかがでしたでしょうか、今日は旧暦一月、旧正月に行う沖縄の旧暦行事をお伝えしました。今では年度末も重なるため、忙しい一ヶ月となりますね。

また、ヒヌカンを迎え入れている家庭では、日ごろのヒヌカンへの拝み行事、「チィタチ・ジュウグニチの御願」も変わらず行ってください。

チィタチ(1日)は元旦に当たるため、旧正月の拝みやウサギムン(お供え物)で問題はありません。ジュウグニチ(15日)はいつも通りの拝みとなります。

旧暦1月15日は新暦2019年では2月19日、新暦2月も後半に差し掛かる頃ですね。拝み行事が多い沖縄の旧暦一月ですが、ぜひ、ヒヌカンとお仏壇へお供え物をして、日ごろの感謝を拝んでみてください。

まとめ

沖縄、旧暦1月の年中行事

・旧暦1月1日(2019年2月5日)、旧正月
・旧暦1月2・3日(2019年2月6・7日)、仕事初め
・旧暦1月2日~の12日間、厄落とし
・旧暦1月4日(2019年2月8日)、ヒヌカンのお迎え
・旧暦1月7日(2019年2月11日)、七草粥(七日の節句)
・旧暦1月13日(2019年2月17日)、十三夜
・旧暦1月18日(2019年2月22日)、十八夜
・旧暦1月16日(2019年2月20日)、あの世の正月
・旧暦1月20日(2019年2月24日)、正月終わりの節目