ハチカソーグヮッチ(二十日正月)☆お供え物と拝み方

ハチカソーグヮッチ(二十日正月)☆お供え物と拝み方

ハチカソーグヮッチは沖縄の言葉で「二十日正月」、全国的には新暦一月二十日ですが、沖縄では主に旧暦の一月二十日のお正月の節目を差しますよね。

2019年度の旧暦一月二十日は二月二十四日、(今年はいろいろとギリギリになってしまっていますが…)今日です♪

ハチカソーグヮッチでは主に、お正月飾りなどを片付けますが、それだけではなく、ヒヌカンやお仏壇にもウサギムン(お供え物)をして拝みます。

そこで今日は、旧暦一月二十日、2019年度では二月二十四日に行うお正月終わりの節目、ハチカソーグヮッチウサギムン(お供え物)や拝み方をお伝えします。

ハチカソーグヮッチ(二十日正月)☆
お供え物と拝み方

ハチカソーグヮッチ、お飾りの片付け方

沖縄の旧暦行事が盛んな地域では、お正月飾りを飾る期間は長いですよね。今では新暦の正月のみ行う家庭が増えたものの、新正月から旧正月まで、飾り続けるお家も多いです。

ですから新暦の年末から、旧正月明けのハチカソーグヮッチ(二十日正月)まで、玄関先にしめ縄などのお飾りを見掛けます。

全国的には鏡開きの日などに、寺院や神社へお飾りを持参して、お焚き上げをしてもらいますよね。

【 ハチカソーグヮッチ☆お飾りの片付け方 】

★ けれども沖縄では、神主やご住職が常駐しているうがんじゅ(拝所)ばかりではありません。日ごろは無人の場所も多いです。

・ ですからお飾りは、塩を掛けて清めてゴミ袋に入れて問題ありません。

ただ全国的な慣習に倣うために、沖宮や波の上宮、護国神社などの神主やご住職が常駐している神社や寺院へ行き、お焚き上げをする家庭も増えました。

ハチカソーグヮッチ、ヒヌカンへの拝み

沖縄の旧暦行事では、まずヒヌカンへ拝みを捧げて報告をします。

【 ハチカソーグヮッチ☆ヒヌカンへのウサギムン 】

・ 基本のウサギムン(お供え物) … ミジトゥ(水)・塩・お酒・供え葉(チャーギやクロトンなど)

・ ウチャワキ(お茶脇) … おかずをお皿に盛りつけて、膳に配膳して供えてください。

【 ハチカソーグヮッチ☆ヒヌカンへの拝み方 】

「ウートゥートゥ ヒヌカンヌガナシー、

本日、無事にハチカソーグヮッチの日を迎えました、ありがとうございます。

本日で正月行事が終わりますので、ご報告いたします。」

ヒヌカンへの拝みで拝するヒラウコー(沖縄線香)はタヒラ半の二枚と半分、日本線香で言えば12本と3本です。続いて、お仏壇にもご報告をしてください。

ハチカソーグヮッチ、お仏壇への拝み

お仏壇への拝み方も基本的には同じですが、お仏壇の場合にはウサギムン(お供え物)にウサチ(酢の物)とお箸を添えるのが昔ながらの慣習です。

【 ハチカソーグヮッチ☆お仏壇へのウサギムン 】

・ 基本のお供え物 … 対のウチャトゥ(お茶を左右に二杯)、お酒、供え花

・ ウチャワキ(お茶脇) … おかずを盛りつけたお皿、副菜のウサチ(酢の物)、お箸を添えて、お膳に配膳して供えます。

おかずはハレの料理でなくても、日ごろのおかずで問題ありません(これはヒヌカンも同じです)。ウサチ(酢の物)も、酢の物であれば何でも大丈夫です。

【 ハチカソーグヮッチ☆お仏壇への拝み方 】

「ウートゥートゥー ウヤフジガナシー、本日はハチカソーグヮッチでございます。

今年も無事に家族みなで、安全に健やかにおもてなしをすることができました。ありがとうございます。」

「本日のハチカソーグヮッチを持ちまして、お正月飾りをさげさせていただきますが、どうぞこれからも家族みな安全に暮らすことができますよう…、

ミーマンティー ウタビミスーリー、ウートゥートゥー」

…以上の拝みを終えたら、お正月飾りを片付けて問題ありません。

 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の旧正月の終わりの節目、ハチカソーグヮッチ(二十日正月)で行う、ヒヌカンとお仏壇へのウサギムン(お供え物)と拝み方をお伝えしました。

お正月終わりはそれほど力を入れる必要はありません。ハレの料理を用意する必要もなく、家族がいただくような、簡単なおかずをお供えすれば大丈夫です。

沖縄全島でこのハチカソーグヮッチ(二十日正月)を旧正月の節目とする家庭が多いですが、沖縄県北部などの一部地域では、旧暦一月十四日を節目とする地域もあります。

まとめ

ハチカソーグヮッチの拝み方

・お飾りは塩を掛けてゴミ袋へ
・日ごろのおかずを供える
・お仏壇へは副菜のウサチ(酢の物)を添える
・お仏壇へはお箸も添えて供える
・ヒヌカンへ報告をしてからお仏壇を拝む
・ヒヌカンとお仏壇へ拝んだらお飾りをさげる