首里十二支巡りと干支の開運力④☆卯・戌・亥の達磨寺

達磨地蔵

首里十二支巡り(首里十二か所巡り)は、沖縄では「テラマーイ」とも言われる、十二支の守り本尊の巡拝ですよね。

一年十二か月の家族の守護を祈願するため、毎年四寺を巡る方もいれば、自分の干支の守り本尊を祀るお寺のみ、参拝する方もいます。

沖縄ではそれぞれの干支の守り本尊が、四社の寺院に分けられていますが、どれも首里近郊です。なかでも達磨寺は、卯・戌・亥の人々が参ります。

そこで今日は、首里十二支巡りで卯・戌・亥年の人が参る達磨寺と、戌・亥年の守り本尊をお伝えします。

首里十二支巡りと干支の開運力④☆
卯・戌・亥の達磨寺

達磨寺はモノレール首里駅すぐ近く♪

ゆいレール

実は私、車が不可欠な沖縄に住みながら…、車が運転できません(>_<);;移動はもっぱらバス(や市内周遊miniバス)と、モノレールです。

【 達磨寺はモノレールで行ける♪ 】

☆ 首里十二支巡りが嬉しいのは、皆駅近くに密集していて、移動しやすいこと!特に達磨寺はモノレール首里駅から歩いて10分程度です。

行き方は、卯年について書いた記事「首里十二支巡りと干支の開運力③☆達磨寺と卯の守り本尊」を参照にしてください。

達磨寺に、文殊菩薩が奉安されました

万松院

※万松院

その昔の首里十二支巡りでは、十二支それぞれに参る寺院が沖縄でもあったようです。(この頃は私も知りません。)

そして後に、首里観音堂(慈眼院=じげんいん)・万松院(ばんしょういん)・達磨寺(西来院=さいらいいん)・盛光寺(せいこうじ)。安国寺の五つの寺院に分けられました。

【 首里十二支巡り、五寺から四寺へ 】

☆ けれども五寺のうち万松院(ばんしょういん)の住職の意向により、1990年代頃には、首里十二支巡りの霊場としては撤退しています。

・ そのために万松院の司る干支であった卯年(守り本尊は文殊菩薩)は、達磨寺へ奉安(安置)されました。

また万松院では辰・巳年の守り本尊である普賢菩薩(ふげんぼさつ)も祀っていたため、コチラは首里観音堂(慈眼院)へと奉安されています。

…そんな流れで、首里観音巡りは現在、首里観音堂(慈眼院)・達磨寺(西来院)・盛光寺・安国寺の四寺になったんです。

想えば万松院では以前から(首里十二支巡りに数えられていた頃から)、ビンシーを用いた御願を良しとしていません。

「郷に入れば郷に従え」、…もちろん寺院は仏教ですから、ご住職の意向に倣い、要望があれば仏式の参拝をするべきだと感じる出来事です。

首里十二支巡り、戌・亥の守り本尊

達磨寺

そんな首里十二支巡り霊場の一寺の達磨寺、戌・亥の守り本尊は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」です。

【 念仏を唱える人々を救う、阿弥陀如来 】

☆ 「阿弥陀如来」と言えば「四十八願」のひとつとなった「他力本願」…、この「他力」は阿弥陀如来の「すべての衆生を救済する」本願の力となります。

・ 浄土宗や浄土真宗にある「南無阿弥陀仏」を唱えることで、阿弥陀如来の本願(念仏を唱える衆生を救う)によって、極楽浄土へ行けるとしています。

阿弥陀如来の別の名は「無量光如来(アミダーバ)」、「無限の光」の意味合いです。真言は「オン、アミリタ、テイセイカラウン」、梵字ではキリークに当たります。

首里十二支巡り、戌年の力

戌の腹巻

今では犬と言えば「ワンちゃん♪」、可愛い可愛いペットをイメージしますが、その昔は犬と言えば「番犬」でしたよね。忠犬ハチ公も犬のイメージの代表格です。

【 首里十二支巡り、「戌」の力 】

① 家の「番犬」… (沖縄だけかもしれませんが)扉には阿吽の獅子を…、裏口には戌の置物を置くことで、四方八方から厄災を跳ね返します。

② 安産の象徴 … 妊娠をすると「戌の日」に安産祈願をし、お腹を守るサラシを購入しますよね。これは犬がよく子どもを産み、安産だからです。

③ 戌の方角は西北西 … 犬が司る方角は「西北西」、ここに犬グッズを飾ってください。反対に南東はNGとされています。

今、ペットとして人々に愛されている犬ですが、昔から犬の鳴き声は「悪しきものを跳ね返す!」「その場の空気を浄化する」なんて言われる、幸運の使者なんです♪

首里十二支巡り、亥年の力

亥

では「亥」年の力♪亥年と言えば「勇気」「情熱」「スピード」!仕事や個人事業でどんどん突き進みたい時は、亥年の力をお借りすると、良いかもしれません。

【 首里十二支巡り、「亥」の力 】

① 火の神の化身 … 「猪突猛進」とも言われる亥は、強力な集中力・スピード溢れる情熱で物事を成し遂げる象徴です。「飛躍したい!」野望がある時には、ぜひ亥の力を借りてください。

② 亥は万病を防ぐ … 「どのような病も防ぐことができる」と信じられてきたイノシシの肉に掛け、亥年は健康のシンボルとされてきました。

③ 亥の方角は北北西

ちなみに2019年は亥年ですが、己亥(つちのと・い)、「己」は十干では前半最後の六巡になり、成長して落ち着いた頃を差しています。

これからは自分の願望成就から、社会貢献へと移っていく節目なので、来年の「亥年」は、社会貢献へ情熱を注ぐ人々を応援してくれるかもしれません。

ありがとう

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の首里十二支巡りにちなんで、達磨寺が守り本尊を祀っている、卯・戌・亥のうち、「戌と亥」についてお伝えしました。

本文中では十干(じっかん)でお伝えしましたが、亥年で見ると十二支の最後…、成長の最終段階でもあります。つまり、「種」となり内側に向けられている状態…。

自己実現の次のステージとして、今までを見直し、社会貢献に情熱を注ぎながらも(十干・己)、自分の心を見つめて行く時期にもなります。

達磨寺で仏様と対話をしながら、年始には一年の目標を問うてみても、良いのかもしれません。

【 首里十二支巡りの記事一覧♪ 】

沖縄の「首里十二支巡り」とは☆四寺を廻る理由と拝み方
首里十二支巡りと干支の開運力①☆「守り本尊」って何?
首里十二支巡りと干支の開運力②☆未と申の盛光寺
首里十二支巡りと干支の開運力③☆達磨寺と卯の守り本尊
首里十二支巡りと干支の開運力④☆卯・戌・亥の達磨寺
・首里十二支巡りと干支の開運力⑤☆酉を司る安国寺
首里十二支巡りと干支の開運力⑥☆慈眼院その1、子年
首里十二支巡りと干支の開運力⑦☆慈眼院その2、丑寅
首里十二支巡りと干支の開運力⑧☆慈眼院その3、辰巳
首里十二支巡りと干支の開運力⑨☆慈眼院その4、午年

記事をアップする毎に、随時リンクを貼って行きます♪

まとめ

戌・亥年の守り本尊と干支の意味合い

・達磨寺はモノレール首里駅すぐ近く
・戌・亥の守り本尊は阿弥陀如来
・念仏を唱える衆生を救済する存在
・戌は安産、番犬、方角は西北西
・戌は南東とは相性が悪い
・亥は飛躍と無病息災、方角は北北西
・自己の願望成就から社会貢献へ
・最終の亥は種、自分の心の成長も願う