牛オーラセーは沖縄の伝統娯楽☆昔を残す闘牛の醍醐味

牛オーラセーは沖縄の伝統娯楽☆昔を残す闘牛の醍醐味

牛オーラセーはテレビなどの娯楽のない時代から続く、沖縄の大衆的な伝統娯楽、「闘牛大会」です。

牛オーラセーは昔を今に残す雰囲気に溢れ、独特の盛り上がりと空気が詰まったイベントだけに、観光客の方々も見えるのも頷けますよね。

「闘牛」と言えばスペインなど欧州の「人vs牛」の印象が強いですが、沖縄の牛オーラセーは「牛vs牛」で、横綱牛はヒーローです♪

実はその集大成とも言える大会が、2019年5月12日(日)にあります。そこで今日は沖縄の昔ながらの伝統娯楽、「牛オーラセー」についてお伝えします。


牛オーラセーは沖縄の伝統娯楽☆
昔を残す闘牛の醍醐味

テレビ前の沖縄娯楽の主流、「牛オーラセー」

農業が盛んだった時代、テレビも家庭になかった頃には、地域の行事やイベントで開催される催し物と言えば「牛オーラセー」でした。

その始まり時期は分かりませんが…、「山田のカンカー」で老牛が地元の金持ちの牛と競う下りを鑑みると、かなり昔からあったのではないでしょうか。

新聞記事では明治時代にも登場していて、そのためか、戦前には全島に数多くの闘牛場がありました。

けれども先の戦争で戦況が厳しくなると共に、牛オーラセーも批判に合うようになります。

この時に複数の闘牛場が終わり(糸満や勝連町などの闘牛場が閉まりました。)、戦況と比例するように、昭和19年~21年位の間は完全に途絶えました。

【 興行化で牛オーラセーが盛り上がる! 】

☆ …けれども、人々のパワーの源でもあった牛オーラセーですから、(記述としては残っていませんが)昭和22年頃には見事に復活!以降は興行化され、有料になりました。

・ 興行主が出たことで娯楽要素が高まると共に、昭和36年(頃)には現代にも残る「沖縄県闘牛組合連合会」が発足!以降は長い長い闘牛ブームが続きます。

…けれども、テレビや各施設での楽しいイベントが増えて、沖縄の人々の娯楽も次第に分散されて行ったこともあって(かと思います。)、昭和50年代頃には次第に落ち着きを見せていきました。

…ただ、その後も「プチブーム」ではありますが、昭和60年代など、ところどころにブームが見られ、今は観光客も闘牛場に訪れ、施設も上等になりました♪

現代牛オーラセーを盛り上げる、うるま市!

今も牛オーラセーを盛り上げている地域と言えば、「牛オーラセーの町」うるま市です。

【 牛オーラセーで有名な「石川多目的ドーム」 】

☆ うるま市には観光客も快適に牛オーラセーが見学できる、雨天も安心の「石川多目的ドーム」が建ち、一年を通して数多くの闘牛大会が開催されています。

住所)沖縄県うるま市石川
連絡先) うるま市観光課 098-965-5634

昔ながらの闘牛場は収容人数も約800人ほどですが、この石川多目的ドームの収容人数は3500人、何よりも雨天も快適なので見学しやすいです。

…ただ、現在も全島には約16会場ほどの闘牛場が残っていますよ~♪収容人数だけで言えば、北部名護のゆかり牧場闘牛場は、大きいです。(収容人数7000人!)

よりローカルな闘牛会場もチェックする?

より、昔ながらの沖縄牛オーラセーを体感したい方は、敢えてローカル牛オーラセーを楽しむのも、通かもしれません(*^_^*)小さい闘牛場は、沖縄言葉で言うところの「牛庭(ウシナー)」ですね。

せっかくなので、ローカルな闘牛場をいくつかお伝えします♪ぜひ、コチラもチェックしてみてください♪

【 昔ながらの魅力☆闘牛会場 】

① 沖縄で最も古い?大正生まれの闘牛会場 

・伊波闘牛場(うるま市) … 大正初期から続く会場で、収容人数は1000人ほどの規模です。(お問い合わせ:うるま市観光課 098-965-5634)

② ローカル大会が開催される今帰仁闘牛場

今帰仁村営闘牛場(今帰仁村) … 全島闘牛大会を目指し、ローカルの牛達が競います。(お問い合わせ:今帰仁村役場経済課 098-056-2101 )

③ その大きさは県内最大!北部の闘牛会場

ゆかり牧場内闘牛場(名護市) … 7000人の収容人数を誇る闘牛場で、全島闘牛大会の会場でもありました。(お問い合わせ:ゆかり牧場 098-055-8128)

④ 南部には他にない、ローカル闘牛会場

前述したように戦中に糸満市の闘牛場が閉まったので、南部ではさほど牛オーラセーが盛んではありません。けれども南城市には久原闘牛場があります♪(お問い合わせ:島尻闘牛組合 098-947-2542)

⑤ ローカル大会が開催される、北部闘牛場

本部多目的広場闘牛場 … こちらも全島闘牛大会を目指し、ローカルの牛達が競います。(お問い合わせ:本部町企画政策課 098-047-2702)

…などなどがあるでしょうか。ただ、現在の牛オーラセーと言えば、やはり石川多目的ドームと言うのもあるので、通年に渡り行っている…、ともいきません。まず問い合わせてみることをおすすめします。

牛オーラセーの集大成、全島闘牛大会!

牛オーラセーで出場する牛は、それぞれローカルの闘牛大会で勝ち進んで少しずつ名を馳せ、そこで全島頂点の大会である「春の(秋の)全島闘牛大会」に出場します。

この沖縄牛オーラセーの集大成とも言える「全島闘牛大会」で優勝してこそ「横綱牛」となるのです。

これは牛本人はもちろん(*^_^*)、代々引き継ぐことの多い牛主にとっても「夢」「目標」であり、日々このためにそれぞれの家で独自のトレーニングを積んでいたりします。

【 春の全島闘牛大会は5月12日(日)! 】

☆ この全島闘牛大会は(最近では夏も見受けますが)昔から春と秋に開催され、2019年度「春の全島闘牛大会」は5月12日(日)、場所は石川多目的ドームです。

・ 毎年5月の第2日曜日が「春の全島闘牛大会」、秋は11月第2日曜日、開始時刻は13時からで、この大会で10組の牛が対決します。

…今でもファンが多く盛り上がるのが沖縄の牛オーラセーです。会場は席指定ではないこともあって、午後13時からと言ってもあなどれません。

早朝から並んで席取りをする沖縄の人々も多いですので、ぜひ、早くから訪れてみてはいかがでしょうか。

 
 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の昔ながらの大衆に愛される伝統娯楽、闘牛大会の「牛オーラセー」をお伝えしました。

牛オーラセーの魅力のひとつには、昔の面影を残すことも挙げられます。ですから、ディープなファンが知る、ちょっとした豆知識を知っておくだけで、牛オーラセーが2倍にも楽しくなるはずです(*^_^*)

いろいろお伝えしたい事柄は満載ですが…、なかなか一記事では収まりませんので、別記事でもお伝えしていきます。

どうぞより楽しむための豆知識として「牛オーラセーのディープ☆より楽しむ5つの豆知識」もチェックしてみてください♪

まとめ

沖縄の伝統娯楽「牛オーラセー」とは

・昔から続く大衆娯楽、闘牛大会
・牛オーラセーの町と言えばうるま市
・現代のメイン会場、石川多目的ドーム
・集大成は春秋の「全島闘牛大会」
・春の全島闘牛大会2019年は5月12日開催!
・他にも全島に十六か所ほど闘牛場がある
・5月・11月の第2日曜に全島闘牛大会が毎年ある