日本の歳時記

【日本歳時記】新暦一月の年中行事☆福を呼ぶ鏡開き

【日本歳時記】新暦一月の年中行事☆福を呼ぶ鏡開き

新暦一月の年中行事は、年明けの行事がさまざまにありますよね。旧暦が今も残る沖縄では、新正月明けと旧正月前の年末で、大忙しです。

新暦一月の年中行事は、年末年始の体を労わるものなど、地域によって違いがありながらも、日常生活へ戻るための、数々の節目が見受けられます。

ひとつひとつを丁寧に過ごすことで区切りを感じ、気持ちよく次へと向かうことが出来ます。

そこで今日は、年明け新暦一月の、全国的な年中行事についてお伝えします。ぜひ、気持ち良い日常生活への移行へ、役立ててください。

【日本歳時記】新暦一月の年中行事☆
福を呼ぶ鏡開き

新暦一月、全国的な年中行事

七日に七草粥を終えたばかりですが、お正月のお飾りを片付けたり、その昔はお正月に働いてくれた、奉公人の方々やお嫁さんの里帰りの節目もありました。

【 新暦一月の年中行事 】

① 元旦~三ヶ日、松の内 … 

一月一日から三日が三ヶ日、この間に初詣や書き初め、初夢を済ませる方が多いです。また、「松の内」は一月七日までで、松の内を終えるとすぐに、お飾りをしまう家庭もあります。

② 一月七日、七草粥(人日の節句) … 

松の内の最後、年末年始の御馳走で疲れた胃腸を労わり、その一年の健康を祈願して、七草の入ったお粥をいただきます。

③ 一月十一日、鏡開き …

一般的にはこの日にお飾りを下げ、飾っていた鏡餅を専用の木槌で割って、お雑煮やお汁粉にしていただく日です。

④ 一月十四日、成人式 …

2019年度は一月十四日が成人の日ですよね。二十歳になり大人になったお祝いです。

⑤ 一月十五日、小正月、どんど焼き …

お正月のひとつの節目の日です。元旦の別称「大正月」に対して呼ぶ名で、「女正月」とも言われ、お正月に忙しく働いて来た女性が、ひと段落できる日とも言われます。

⑥ 一月十六日、藪入り …

お正月にずっと働いて来た方々がお休みする日です。その昔は奉公人の方々が、この日に里帰りをしていました。

⑦ 一月二十日、二十日正月 … 小正月に続く節目のお正月、この日を節目にして全てのお飾りを片付ける家庭もあります。

⑧ 一月三十一日、晦日正月 … こちらもお正月の節目です。地域としては少ないですが、この日を節目とする家庭もあります。

…このように地域によって、いくつかのお正月の節目がありますが、一般的には一月十一日の鏡開きで、お飾りなどをしまい、十五日のどんど焼きで、お飾りを神社などに持って行き、焚いてもらいます。

新暦一月の年中行事と、二十四節気

新暦一月には年中行事の他にも、小寒・大寒・二十四節気の「土用」があります。

ただ、四季それぞれに土用があることは、あまり知られていません。「土用の日って、夏だけじゃないの?」と言う方も、多いのではないでしょうか。

【 新暦一月、二十四節気 】

① 小寒(寒の入り)、大寒 …

「小寒」は「寒の入り」とも言われ、寒い時期に入ることを差しています。ここから節分前までの期間が「寒の内」、一年で最も寒い時期が「大寒」です。

・ 2019年の小寒は一月六日(日)、「大寒」は一月二十日(日)となります。

② 冬土用 …

こちらは陰陽五行説です。春=木、夏=火、秋=金、冬=水、残りの土がそれぞれの季節前に十八日間入ります。これが「土用」です。ですから、冬土用の他にも、春土用、秋土用もあります。

・ 2019年の冬土用、土用の入りは一月十七日(木)で、土用の間日は十七日・十八日・二十日・二十九日・三十日です。

土用の期間は、土を掘る作業は極力控えて、もしも行いたい場合には、間日を利用してください。

また、土用では「う」のつく食事をいただきます。(夏土用はうなぎが定番ですよね。)冬土用でよくいただくのが、「うどん」ではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、今日は全国的な新暦一月の年中行事をお伝えしました。新暦一月ですから、さまざまな事始めがあります。

宮内庁の仕事始め、一月四日の御用始めも有名ですし、初水天宮(一月五日)や初薬師(一月八日)、十日戎(一月十日)初観音(一月十八日)などもあります。

沖縄では一月十八日の初観音、全国的には一月十日の十日戎が、一部地域ではありますが、親しまれていますよね。

新暦一月の年中行事、後半で言えば、初大師(一月二十一日)、初地蔵(一月二十四日)、初天神(一月二十四日)、お不動様は一月二十八日です。

まとめ

全国的な新暦一月の年中行事

・元旦~三ヶ日、松の内
・一月七日、七草粥(人日の節句)
・一月十一日、鏡開き
・一月十四日、成人式
・一月十五日、小正月、どんど焼き
・一月十六日、藪入り
・一月二十日、二十日正月
・一月三十一日、晦日正月