旧暦九月のカミウガミ☆今に残る拝み方や拝所 | おきなわごころ、かみさまとの暮らし方

旧暦九月のカミウガミ☆今に残る拝み方や拝所

旧暦九月のカミウガミ☆今に残る拝み方や拝所

旧暦九月はカミウガミの時期ですよね。「カミウガミ」は漢字で書くと「神拝み」、自分達にゆかりのある神様を巡拝します。

昔ながらの沖縄のカミウガミは、関わりのある拝所(うがんじゅ)を巡拝するものですが、今では個人的にカミウガミを行う姿も多いです。

「ゆかりある神様」なので家庭によって拝む拝所は違いますが、有名な巡拝ルートがあり、関わりのあるなしに関係なく、多くの人々が巡っています。

そこで今日は、沖縄のカミウガミで有名な巡拝ルートや拝所を簡単にお伝えしながら、一般的な拝み方をお伝えします。


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旧暦九月のカミウガミ☆
今に残る拝み方や拝所

「カミウガミ」とは

冒頭でお伝えしたように、自分達とゆかりの深い聖地を巡拝する行事が「カミウガミ(神拝み)」で、門中行事の色合いが深いものでした。

【 沖縄の「カミウガミ」 】

★ かつては門中(父方の血族)行事として、自分達門中に関わる八か所~十か所以上もの拝所も巡りました。俗にいう「聖地巡拝」です。

・ 沖縄では英雄的存在をも神様とし、お墓を御嶽とする風習もあるために、このカミウガミを祖先供養とする声もありますが、大元は琉球王朝による五穀豊穣の祭祀としての役割がありました。

…それぞれの門中でカミウガミの順路は変わりますが、多くの門中が巡拝する順路はあります。また近年では門中行事としては薄れ、個人的にカミウガミを行う姿を見掛けるようになりました。

カミウガミで有名な巡拝ルート

カミウガミには「浦添拝み」や「中城拝み」など…、その他にもさまざまにありますが、最も有名な巡拝ルートは「東廻り(あがりまーい)」「今帰仁上がり(なちじんぬぶい)」ではないでしょうか。

【 カミウガミで有名な二つの巡拝ルート 】

① 東廻り(あがりまーい) … 東御巡り(あがりうまーい)とも言い、主に南部の拝所を巡ります。

・ 沖縄開闢(かいびゃく)の祖「アマミキヨ」にまつわる聖地を巡る東廻りは、琉球王朝の祭祀でした。

② 今帰仁上がり(なちじんぬぶい) … 

・ 一方今帰仁上がりは、「三山時代」前後の古墳や御嶽などを巡るので、ほとんど多くの門中に関わりがあり、巡拝する門中が多いです。

…琉球の歴史に詳しくないと分かりにくいのですが、「三山時代」前後の中北山→後北山応→第一尚氏→第二尚氏の流れに関わる門中のウガミルートとなります。

今、門中行事ではなく、個人的にお参りする「カミウガミ」では、沖縄開闢の聖地を巡る「東廻り(あがりうまーい)」の方が、知られているでしょうか。

東廻り(あがりまーい)の聖地

これらの巡拝ルートやそれぞれの聖地までお話すると、一冊の本になるほど長いので、お伝えしきれません。(少しずつ、ご紹介します。)ただ、観光客にも人気の聖地がある「東廻り(あがりまーい)」の拝所をいくつかお伝えします。

【 東廻りの有名な聖地 】

① 斎場御嶽(せーふぁーうたき) … 

・言わずと知れた沖縄の世界遺産「斎場御嶽」は、沖縄開闢の祖である「アマミキヨ」が降り立った場所です。

② 御殿山(うどぅんやま) … 

天女の伝説で知られるのが御殿山、琉球王朝で最高級の神女の位「聞得大君」の即位式前には、ここで「ウビナディ」と呼ばれる儀式を行いました。

③ 園比屋武御嶽(そのひゃんうたき) …

・守礼門から首里城正門へ向かって進むと現れる石門が園比屋武御嶽です。…と言っても石門だけなのですが、その昔は王が旅の安全を祈願しました。

…他にも、満潮時には海底に消えてしまう「ヤハラ司」などがありますが、これらの数多くの御嶽も、少しずつお伝えしていきます。

拝所での拝み方

もともとは門中行事であったカミウガミですから、その昔は神女(ノロやクディなど)に倣って、多くの門中の人々が続いたようです。今では車で廻りますが、かつては徒歩だったため、旧暦九月の一大行事でした。

【 カミウガミの拝み方 】

☆ ですから本来の拝み方に倣うと、重箱やお供え物など、持ちきれないほどです。

・ そのため拝所や家によって違いながら、ビンシーセットウチャワキ(お茶請け)程度の重箱料理果物の盛り合わせを供えて拝んでいます。

ビンシーセットには、奥が対の徳利の中央にお酒、手前が花米・洗い米・塩が多いです。

ただ、南部の我が地域では、「クバンチン」と言われる十円三つを、洗い米の代わりにします。塩も供えず、両脇に花米・中央にクバンチンです。

大きな行事なので、「マール」

ただ、このカミウガミは拝所が多く、車で移動できる現代でも数日は掛かりますよね。

【 カミウガミは数年ごと 】

☆ 神職の方々は毎年行う方もいるかもしれませんが、門中行事や家庭で行う場合には、何年かごとに行うことが多いです。

・ 家によって違いますが、三年・五年・七年の奇数年ごとが多く、「三年マール・五年マール・七年マール」などと言います。

…と言っても、今では門中行事としてはほとんど見なくなりました…。家族単位や神職、主婦が個人的に廻るような状況ですが…、その中でもこの「年(ニン)マール」を意識して行う方が多いようです。

 

いかがでしたでしょうか、今日は旧暦九月時期に行う沖縄の拝所巡り、「カミウガミ」についてお伝えしました。

今でもすっかり見なくなったカミウガミですが、個人単位では巡るユタさんのお話や、拝む姿を見掛けます。ユタさんではなくても、家庭の主婦が巡る話もしばしば聞きます。

供えるヒラウコー(沖縄線香)は、私は15本ウコーのタヒラ半(二枚半)、神職ではない限り、住所と名前・今日訪れた理由をお伝えしたら、神社と同じように、手を合わせれば問題はありません。

ただ、一般的にカミウガミでは門中や家族、日本や世界の平和など、個人的な願いよりも、より広い範囲の祈願を行うことが多いです。

まとめ

カミウガミで訪れる拝所や拝み方

・門中行事としてゆかりある拝所を巡った
・十か所以上の拝所を巡っていた
・門中によってさまざまなルートがある
・ビンシーに重箱料理、果物などを供える
・数年ごとに定期的に行う
・沖縄線香は二枚半が多い
・家族や世界と広く祈願をする


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