シバサシと八月カシチー☆魔物を家に入れない御願とは | おきなわごころ、かみさまとの暮らし方

シバサシと八月カシチー☆魔物を家に入れない御願とは

シバサシと八月カシチー☆魔物を家に入れない御願とは

シバサシや八月カシチーは、旧暦八月に行われる、沖縄では馴染みの深い年中行事ですよね。

旧暦七月十三日~十五日に掛けて旧盆が行われた沖縄ですが、翌月となる旧暦八月には、シバサシや八月カシチーの他にも、ジューグヤ(十五夜)秋の彼岸が待っています。

…とは言え、家庭で行うシバサシや八月カシチーは、ヒヌカンやお仏壇へのお供え物を意識すれば、丁寧な拝みができますよね。

そこで今日は、沖縄では馴染みの深い年中行事、シバサシや八月カシチーのお供え物や基本の拝み方をお伝えします。ぜひ、参考にしてください。


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シバサシと八月カシチー☆
魔物を家に入れない御願とは

シバサシ・八月カシチーとは

シバサシ、八月カシチーは旧暦八月に行う沖縄の御願行事で、同じ時期に行うものなので、地域によっては一緒に行います。

…ただ、それぞれの意味合いは違うんです。

【 シバサシ・八月カシチーの意味合い 】

シバサシ … 「シバサシ」は漢字で書くと「柴差し」で、柴を差す行事…、昔からシバは魔ものを追い払う「ヌンキムン」でした。

八月カシチー … 本来、八月カシチーは米の豊穣祭の意味合いがありましたが、農耕が衰退した現代では、門中や家族の健康や繁栄祈願として祈ります。

「八月カシチー」は沖縄の言葉で「ハチグァッチカシチー」、沖縄では旧暦六月に行う「六月カシチー(ルクグァッチカシチー)」も有名です。

また、稲や麦、粟の豊穣祈願や豊穣祭である「ウマチー」も年に四回ありますが…、今ではウマチー・カシチーの日程のどこかで一回、それぞれの地域で大綱引きなどの行事が催されたりします。

シバサシや八月カシチーを行う時期

シバサシや八月カシチーは、旧暦八月九日~十一日に行われます。沖縄ではガスや水道局から配られるようなカレンダーにも、旧暦が掲載されているほど、旧暦行事が盛んです。

【 シバサシや八月カシチーの時期 】

☆ 毎年、暦は異なりますが、旧暦は新暦のだいたい一か月後くらいに訪れます。

・ 2018年度のシバサシや八月カシチーの時期となる、旧暦八月九日~十一日は、新暦では九月十八日~二十日!

旧暦七月に旧盆を迎えたばかりですが、実はこの時期には他にもたくさんの御願行事が集まっています。

同じ時期、旧暦八月八日~十一日のヨーカビーも併せて行う地域も多いです。

シバサシで祓う「悪霊」

沖縄ではシバサシ以外にも「シマクサラシ(カンカー)」などなどの、物忌みや悪霊祓い行事が多くあります。

…ここでお祓いをする「悪しきもの」や「悪霊」とは、一体何なのでしょうか。

【 シバサシで祓う「悪しきもの」とは 】

☆ そこで悪霊祓いでおばぁが拝む「グイス(唱える言葉)」より、その正体を紐解いてみました。

ヤナカジ … 生きている者が負けると、腹痛・発熱の症状が起きる障りのある霊です。

ミチバタムン … 「火の玉(タマガイ)」の目撃談に多いような、道端にいる霊で、吹き出物がでちゃうとか…。

タタリムン … 怨みつらみ、祟りの念が強い霊です。

シタナカジ … 汚い霊と言われています。

マジムン … マジムンは全国的にも有名ですよね。霊と言うよりは妖怪の類で、キャラクターにもなっています。

…最後のマジムンは、今ではキャラクター化されていて癒しにもなっていますが…、とんでもない!

言い伝えでは憑依して悪さをするので、見つけても油断禁物です。

シバサシ、八月カシチーのお供え物

物忌み行事なのでシバサシはないものの、八月カシチーには、定番のお供え物があります。それが名前の通り「カシチー」です。

【 シバサシ、八月カシチーのお供え 】

☆ 「カシチー」は「強飯」、…つまり「こわめし」なので、おこわを供えれば大丈夫です。

・ このおこわですが、六月カシチーでは「白カシチー」、八月カシチーでは小豆を入れた「赤カシチー」を供える習わしがあります。

赤カシチーは最近では、小豆ではなく黒米を使う家も多いです。入れて炊飯器で炊けるものも多くなり、便利になりました。

シバサシ・八月カシチーの拝み方

シバサシは簡単、家屋や小屋などの建物であれば、その四隅にシバを差すだけです。小屋でも何でも差す、ことだけを注意してください。

【 シバサシ、八月カシチーの拝み方 】

☆ 八月カシチーでは、炊いた「赤カシチー」をまず①ヒヌカン、続いて②お仏壇に供えるだけです。

・ ヒヌカンへはヒラウコー(沖縄線香)をタヒラ半(二枚と半分=日本線香では十二本と三本)、お仏壇へはタヒラ(二枚=日本線香十二本)を拝します。

シバサシは差したらそれで拝みは終わりですが、八月カシチーは手を合わせてヒヌカンの神様、御先祖様に拝んでください。

昔は豊穣祭でしたが、今は今日の日が八月カシチーであることを伝え、家族の健康や家内安全をお願いすれば大丈夫です。

 

いかがでしたでしょうか、今日は旧暦八月の沖縄の御願行事、シバサシと八月カシチーの、家庭での拝み方についてお伝えしました。

この時期には集落行事を行う地域も多くあるので、地域によっては大綱引きや相撲行事で賑やかになります。

詳しくは「【沖縄の御願】六月ウマチー、2018年は新暦7月27日!」を参考にしてください。

文中で出て来た沖縄の言葉「ヌンキムン」は、魔除けの呪具を差します。他にも簡単なところではマースなどがありますので、この時期、持ち歩くのも安心です。

まとめ

沖縄のシバサシと八月カシチーとは

・シバサシは魔ものの侵入を防ぐ物忌み行事
・八月カシチーは、もともとは豊穣祭
・今の八月カシチーでは健康や繁栄を願う
・シバサシではシバを家屋の四隅に差す
・八月カシチーでは小豆入りのおこわを供える


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