【沖縄の御願】ヒヌカンの置き方。各地で違う供え方とは | おきなわごころ、かみさまとの暮らし方
ヒヌカン

【沖縄の御願】ヒヌカンの置き方。各地で違う供え方とは

【沖縄の御願】ヒヌカンの置き方。各地で違う供え方とは

ヒヌカンは台所の一角に祀るものですよね。義母や母親から伝えられるなかで「当たり前」のものとして、塩や水、お酒などを祀っています。

ただ、よくよく聞いてみると、地域によって祀り方にも個性があることに気づきます。

親や義母など、参考になるヒヌカンがあれば、それに倣うだけですが、今では「実家も義実家にもヒヌカンがない!」と、全く新しく仕立てる家庭も増えました。

そこで今日は、基本のヒヌカンの祀り方を、各地方の違いとともにお伝えします。


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【沖縄の御願】ヒヌカンの置き方。
各地で違う供え方とは

現代、広く伝わる祀り方

ヒヌカンの販売スペースに行くと、白い陶器とヒヌカンの火除け盆がありますよね。今ではこの「ヒヌカンセット」を元に祀る家が多いので、上の写真のような配置が多いです。

下記に細かく解説していきます。

【 現代の一般的なヒヌカンの祀り方 】

★ 奥側 ★

・ 花生け … チャーギやクロトンなど、生命力のある草(常緑樹)を活けてください。ウコール(香炉)の向かって左側に配置します。

・ ウコール(香炉) … ウコールは、中央に配置してください。

★ 手前 ★

・ お酒 … お酒は泡盛が多いです。

・ 塩 … 小皿を用意して盛り塩にしてください。

・ 水 … 「ミジトゥ」とも言います。茶碗に水を入れますが、水は毎日入れ替えてください。

…以上が最も多い供え方です。手前のお酒・塩・水に関しては、我が家では一番左に盛り塩、中央にお酒、右側に水を供えていますが、家によって配置の仕方はそれぞれ違います。

祀るための器は「白」?

一部、「ヒヌカンを祀るための容器は、白い陶磁器でなければならない」とする地域もありますが、こちらもよくよく聞くと、そうとも限りません

【 ヒヌカンを祀るための陶器 】

★ 「白い陶器でなければならない」根拠としては、「神様が白い装束を着ているから」とか、「穢れなき心で拝んでいることを示すため」などと言われています。

・ けれども現実的には、さまざまなヒヌカンが見受けられ、大切なことは「ヒヌカン専用の陶器を使う」ことのみです。

…つまり、ヒヌカンに使っている容器を、他の目的で使用しないことだけ、注意をしてください。

「神様が白い装束を着ているから」と言うのは、対となっている御先祖様(お仏壇)のお供え物の陶器が、色や柄が入っているものが多いからではないでしょうか。

地域で違う、さまざまな祀り方

以上が広く伝わるヒヌカンの祀り方ですが、ここで、各地域に伝わる祀り方もお伝えします。

ここで見えて来るのは「花米」を供える地域も多いことです。花米は何もしていないお米を差しています。

【 各地方に伝わる祀り方 】

★ 花米を供える ★

・ うるま市や読谷村などの一部地域 … 供え葉・ウコール(香炉)、手前にお酒・花米です。

・ 名護市の一部地域 … 供え葉・ウコール(香炉)、手前に塩・花米を供えます。

・ 伊是名村など一部地域 … 供え葉・ウコール(香炉)、手前にお酒・花米・塩です。

★ 塩のみ ★

・ 北中城の一部地域や、国頭村の一部地域では塩のみを供えることもあります。

★ その他 ★

・ その他にも、供え葉とウコール(香炉)は同じでも、水のみを供えたり(うるま市一部地域)、塩とお酒のみ(西原町)、お酒と水(今帰仁一部地域)などの例もありました。

自分の住む地域に倣うもよし、産まれた地域に倣うもよし、拝み手が納得できる祀り方を選ぶのが良いのではないでしょうか。

旧暦1日、15日に供える「ウブク」

以上が日ごろのヒヌカンの祀り方の基本ですが、ヒヌカンを仕立てた家では毎月旧暦の1日・15日に拝みを捧げます。この時に供えるのが「ウブク」です。

【 ヒヌカンの拝みで供える「ウブク」 】

★ 「ウブク」とは沖縄の言葉で「ご飯」を差します。1日・15日にはこのウブクを小さな専用のウブク茶碗に三膳、供えてください。

・ ここでも地域によって「赤ウブク」白い「ウブク」とに分かれます。現代では白ウブク三膳が多いです。

「赤ウブク」は赤飯や色を付けたものですが、我が家では沖縄のスーパーに見る「黒米」を混ぜて炊いたご飯を供えています。

供える植物は「常緑樹の葉」

このようにヒヌカンの祀り方や拝み方は、地域によってさまざまありますが、共通しているお供え物は「供え葉」です。

【 ヒヌカンには常緑樹の葉 】

★ お仏壇(御先祖様)へは菊などのお花を供えますが、ヒヌカンはクロトンやチャーギなど、生命力の強い常緑樹の葉を供えてください。

・ その理由として、枝葉が分かれることから「子孫繁栄」の意味合いがあることと、花は枯れやすいこと…、などが挙げられます。

 

いかがでしたでしょうか、今日は基本的なヒヌカンの祀り方とともに、各地で伝わるさまざまな違いをお伝えしました。

なかには「その祀り方や形式でなければならない」とする方もいますが、多くある説のなかで自分がどの方法を選んでも、やはり拝む本人が心を込めることが何より大切です。

また、一部では「お供え物に塩はいらない」とする説もありますが、日々の拝みのなかでの自分をぜひ信じて、心を込めてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ヒヌカンの祀り方
・基本は供え葉、お酒、塩、水
・専用の陶器であれば何でも良い
・花米を供える地域も多い
・1日15日にはウブクを三膳供える
・供え葉は常緑樹を選ぶ
・「御願に塩はいらない」とする説もある


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