【沖縄の御願行事】2018年8月6日～8月12日カレンダー！
沖縄の御願行事、今週新暦2018年8月6日～12日までは旧暦では6月25日～7月2日に当たります。この時期には六月カシチーやチィタチ（1日）の拝みがありますよね。
ただ、地域によって呼び名も拝み方も違うものも多いです。本島南部では「アミシの御願」、中部地方では「ミメーウイミ」などと言われ、供え物も変わるんです。
そこで今日は、2018年8月6日～12日の沖縄の御願スケジュールとともに、各地方での収穫祭についてお伝えします。
【沖縄の御願行事】
2018年8月6日～8月12日カレンダー！
2018年8月6日～12日の沖縄の御願スケジュール
2018年8月6日～12日は旧暦6月25日～7月2日、旧暦7月と言えば沖縄最大とも言える御願行事「旧盆」がありますが、この時期ではありません。
【 沖縄の御願：2018年8月6日～12日スケジュール 】
① 2018年8月6日月曜日（旧暦6月25日） …
六月カシチー（ルクグァッチカシチー）ですが、この時期には南部地方では「アミシの御願」が行われ、中部エリアでは「ミメーウイミ」を行う地域もあります。
② 2018年8月11日土曜日（旧暦7月1日） …
毎月恒例の「チィタチ（1日）の拝み」です。この日はいつものお供え物に加えて、白ウブク（白いご飯）を三膳お出しし、日ごろ見守ってくださる感謝と、これからの祈願を行ってください。
…以上です。六月カシチーは先週お伝えしているので（「【沖縄の御願行事】2018年7月23日～7月29日カレンダー！」）、今回はその他の豊穣祈願や収穫祭について解説していきます。
南部地方の沖縄にある、「アミシの御願」
現代の沖縄では「アミシの御願」はあまり広がってはいませんが、南部地方で行われてきた、稲の収穫祭です。
【 アミシの御願 】
★ 「アミシ」とは沐浴のことで、沖縄では「年浴み（としあみ）」と言う言葉があります。
・ その昔は住まいの集落にある水場、「ガー（川）」があり（井戸の場合も多いです。）そこで沐浴をする御願でした。
ウフガーで朝一番に汲んできた水は「若水（ワカミジ）」と言われ、清い水とされ、この若水を指の腹に浸け、子ども達や人々のおでこにポンポンする「ミジナティー」も行われてきました。
今でもミジナティーを行う家はありますが、普通のお水を使うことが多いです。
見てみたかった！昔の風景
このガー（ウフガー）の名残りは、沖縄本島や離島でも多く見つけることができます。おばぁと行くと、「ここが洗濯場だった…」なんて話も聞けて、興味深いです。
そもそも「ウフガー（産川）」は、赤ちゃんの産湯に使った水…、引いては「自分が産まれた地域の川」の意味合いがあり、人々は亡くなった時や祈願の時、自分達の産まれた地域の「ガー」つまり、「ウフガー（産川）」へ拝みを捧げます。
【 昔の沖縄のアミシの御願 】
★ そんな昔のアミシでは、何と人々だけではなく、牛・馬と言った家畜も沐浴をしていたとか！
・ ウフガーの水に浸かることで若返る！若返って元気になる！と言うことですが、今でも健康祈願に子ども達にミジナティーをする家もあります。
沖縄のアミシの御願、拝み方
現代の沖縄のアミシの御願では、ウマチー・カシチーと同じく集落毎の綱引きや、雨乞いの祈祷などが残っています。
「若返りの若水！」が先行して、時々健康祈願やアンチエイジング（笑）な意味合いと捉える方々もいるのですが、本来は稲の収穫祭！お供えものはお米です。
【 沖縄のアミシの御願、供え物 】
★ ただ、カシチーと違い新米を炊いた白飯（白ウブク）で大丈夫です。お酒と供にお膳に配膳し、地域のガーにお供えします。
・ 今年も無事に収穫できたこと（農家でなければ、仕事や家の安泰や繁栄）を感謝し、来年も何事もなく収穫できることを祈願してください。
中部に多い稲の収穫祭、「ミメーウイミ」
一方、中部地域で見られる収穫祭が「ミメーウイミ（ミーメーウイミ）」です。こちらも新米でお米を炊いて、ご飯を供えて拝みます。
いかがでしたでしょうか、今日は新暦2018年8月6日～12日まで、旧暦6月25日～7月2日の沖縄の御願スケジュールをお伝えしました。
カシチーについては先週詳しくお伝えしたので、（「【沖縄の御願行事】2018年7月30日～8月5日カレンダー！」）今回は、各地で行われてきた稲の収穫祭についてお伝えしています。
特に「アミシの御願」で拝むウフガーは、ヒヌカンを仕立てる時や引っ越しなど、地域の拝所（御嶽）と共に拝まれてきた大切な場所です。ぜひ一度、地域のウフガーを訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
新暦2018年8月6日～12日の沖縄の御願
・2018年8月6日、「六月カシチー」
・2018年8月11日の「チィタチの拝み」
・水浴びをして若返る「アミシの御願」
・新米を炊いて供える「ミメーウイミ」