日本の歳時記

日本のお盆に見る3つの日取り☆本州親族のお盆はいつ?

日本のお盆に見る3つの日取り☆本州親族のお盆はいつ?

日本全国のお盆についても知っておくと、本州の親族とのお付き合いで役立ちますよね。夫婦とも沖縄出身でも、娘や息子が本州の相手と結婚すると、本州の風習も理解するとスムーズです。

例えば旧暦行事で行う沖縄では、「本州は8月15日がお盆だよね~」なんて思い込んではいないでしょうか。実は8月15日とは限りません

相手のお盆も理解しておくと、ちょっとした心遣いを示すことができますよね。そこで今日は、全国的な日本のお盆の「日取り」についてお伝えします。

日本のお盆に見る3つの日取り☆
本州親族のお盆はいつ?

どちらも本来は旧暦だった

カレンダー

もともとは本州でも沖縄でも、もともとのお盆は旧暦7月15日です。その二日前からお盆行事が始まり、三日間~地域によっては四日間のお盆期間があります。

【 日本のお盆ももともとは旧暦 】

★ そもそも昔は太陰太陽暦(太陰暦に季節のズレを調整するため、太陽暦を参考に調整したもの)を用いていました。

・ そのため昔の日本のお盆は、全国皆同じ、旧暦7月13日~15・16日に行っていました。

ところが太陽暦(正確にはグレゴリオ暦)が使われるようになり、もともとの「旧暦7月15日」をどのように取り扱うか…、で日程がさまざまに分かれたのです。

都心部に見る「七月盆」

日本のお盆

日本のお盆で最初に行われるのは「七月盆」で、「新暦盆」などとも言われます。特に東京都などの都心部に多く、最近では比較的家族単位、もしくは親族でも少ない規模で行われる傾向になってきました。

【 日本のお盆:七月盆 】

★ 「旧暦7月13日~15・16日」のお盆の日程を、そのまま「旧暦」を抜いて新暦に当てはめた形式です。

・ ですから「新暦7月13日~15・16日」が七月盆(若しくは新暦盆)となります。

実は今日、慌てて記事を出しました。だって2018年7月13日は…今日じゃないですか

この新暦盆は、前述したように比較的小さい規模で行う家が増えましたが、親族に思い当たる方がいれば、お電話をしても良いかもしれません。

地方に多い「八月盆」

盆提灯2

地方で多く見られる日本のお盆が「八月盆」または「月遅れ盆」などと言われるお盆で、いわゆる「お盆休み」期間を利用して行われるのが特徴です。

【 日本のお盆:八月盆 】

★ 「旧暦は”だいたい”一か月くらい後だよね~。」なんて考え方から来た日本のお盆日程が、「八月盆」です。

・ ですから本来の「旧暦7月13日~15・16日」からそのまま一か月ずらした日程の、「新暦8月13日~15・16日」となります。

これはお盆休みや夏休みと重なり、帰省しやすいことから生まれた日本のお盆とも言えるのですが…、旧暦が体に馴染んでいる沖縄の人々にとっては「旧暦が一か月遅れ?」と言いたくなるかもしれません。

★ 八月盆を行う地域の親族がいれば、8月13日前後を目安に「お中元」として、ささやかなお供え物を送っても良いかもしれません。

そして沖縄の旧盆です!

エイサーお盆

最後の沖縄の旧盆は…、言うまでもないのですが、本来の日本のお盆の日取りに則った、旧暦7月13日~15・16日の日程です。全国的に見ても、沖縄ほど旧盆が浸透している地域はありません。

【 日本のお盆:ちょっと注意! 】

★ ここで、全国的には沖縄のように旧暦が現代に馴染みがあるものではないことも理解しておくと安心です。

・ …と言うのも、全国的には地域により、新暦8月13日~15・16日に行う日本のお盆を「旧盆」と呼ぶこともあります。

本来は沖縄の旧盆が正しいのですが、お互いに「旧盆」と話していては混乱しますよね。ぜひ、頭の片隅に入れておくことをおすすめします。

あああああ

いかがでしたでしょうか、今日は「七月盆」の直前になってしまいましたが、日本のお盆の「3通りの日取り」についてお伝えしました。

独自の慣習を持つ沖縄では、日本全国では七月にお盆を行う地域もあるとは、驚く方も多かったのではないでしょうか。

身近な親族であればお盆時期には出向く方が好印象ですが、沖縄と本州は陸地が離れているだけに、大変ですよね。気になる方は、ちょっとしたお中元などで、心を伝えるのもひとつの方法です。

まとめ

全国のお盆の日と注意点

・旧暦から新暦になり、解釈が増えた
・旧暦をそのまま新暦に変えた「七月盆」
・「だいたい」一か月後と捉えた「八月盆」
・昔のまま旧暦で行う、沖縄の旧盆
・全国的には八月盆を旧盆と言うこともある
・気になるならお中元を贈るのもアリ