【沖縄の御願】ヒヌカンの拝みが1日・15日なのはなぜ? | おきなわごころ、かみさまとの暮らし方
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【沖縄の御願】ヒヌカンの拝みが1日・15日なのはなぜ?

【沖縄の御願】ヒヌカンの拝みが1日・15日なのはなぜ?

ヒヌカンは沖縄では幼い頃から当たり前にあった、馴染み深い神様ですよね。

ヒヌカンの神様を迎え入れると、家によって拝み方や頻度はさまざまですが、比較的どの家でも行われているのが、「チィタチ・ジュウグニチの御願」です。

名前の通り、旧暦一日(チィタチ)と十五日(ジュウグニチ)の月に二回拝みます。ただ、よくよく考えると「どうして一日と十五日なのか」気になってきますよね。

そこで今日は、「チィタチ・ジュウグニチ」にヒヌカンへ拝む理由を話します。


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【沖縄の御願】ヒヌカンの拝み、
1日・15日なのはなぜ?

沖縄の御願行事は、旧暦で行う

「チィタチ・ジュウグニチ」のヒヌカンへの拝みに限らず、沖縄では旧暦で御願行事が基本!そのため旧暦カレンダーは欠かすことができません。

【 沖縄の御願は旧暦行事 】

★ 現代の暦である新暦は、「太陽暦(グレゴリオ暦)」ですが、これは太陽を軸にした暦で、一年(365日)で地球が太陽を一周します。

・ 一方、旧暦は「月」を基準にした暦です。月の満ち欠けが基準となり、日本では明治5年まで、この旧暦が採用されていました。

一般的には、この旧暦を「陰暦」とも言います。

一日と十五日の「月」

月の満ち欠けを基準とした旧暦となれば、ヒヌカンへ拝みを捧げる毎月一日と十五日の月の様子も、毎月同じです。

新暦では毎月31日の月と30日の月などがありますが、旧暦では毎月変わらず30日、一年は354日となります。

【 チィタチ・ジュウグニチの月 】

★ 旧暦一日は最初の日なので、月は「新月」です。これを陰暦では「朔(さく)」の日と言います。

・ 一方、旧暦十五日は月の半分の位置です。月は0から始まり、0へと欠けて行くので、中央の十五日は「満月」となります。

これを陰暦では「望(ぼう)」と呼び、新月・満月は「朔望(さくぼう)」です。…つまり「チィタチ・ジュウグニチ」のヒヌカンへの拝みは、「朔望(新月・満月)」への拝みとなります。

御願を仕立てて、感謝する

毎月一日と十五日にヒヌカンへ拝むと、丁度良い感覚でヒヌカンやお仏壇のお掃除や、お供え物の取り換えができることも理由のひとつにあります。

毎日お水やお酒を取り換える家は多いのですが、お塩などはこの日を目安に交換すると丁度良いです。ただ、新月・満月にヒヌカンへ拝む理由は、そのような実用的な意味合いだけではありません。

【 新月・満月にヒヌカンへ拝む理由 】

★ 新月となる旧暦一日のヒヌカンへの拝みでは、「家族が皆、今月も健やかに(健康に)穏やかに(家庭円満)過ごせるようにお見守りください。」と、願い事をする日です。

・ 一方、満月となる旧暦十五日のヒヌカンへの拝みでは、「お蔭さまで家族皆が今日も、健やかに穏やかに暮らしております。」と報告し、感謝をする日なんです。

どちらもヒヌカンへの拝みの最後、「これからも ミーマンティー ウタビミスーリー ウートゥートゥー」と、「これからも見守ってくれますよう、宜しくお願いします。」と伝えるのですが、本来の意味合いはこうなります。

ちなみに、旧暦一日のヒヌカンへの拝みで「願い事を祈願する」ことを、「ウガンシタティー(御願を仕立てる)」といいます。

その昔に考えられた「月の力」

ひと月30日の月の流れは、新月から始まり満ちて行く過程で半月となる「上弦」、満月へと移り欠けて行く過程で半月となる「下弦」と進みます。

特に子宮を持つ女性は、この月の流れと共に生きると良いとされ、物事を始めたり進めたりするために、この「月の力」を利用してきました。

【 その昔信じられた、月の力 】

★ 新月を「願立て」や「始まり」の日とし、満ちて行く満月は「収穫」つまり「完成」をして、感謝を捧げる流れが最もスムーズだと言われています。

・ そして満月から月が0へと欠けて行く新月に向け、完成へ向けて吸収しすぎた物事を捨てて行く、…つまり「断捨離」の時間です。

この毎月のサイクルを変わらず守ることが、人々の負担がより少なく、スムーズに物事を進めるひとつの方法だと、信じられていました。

 

どうでしたか、今日は毎月旧暦一日と十五日にヒヌカンへ拝みを捧げる、「チィタチ・ジュウグニチ」の拝みについて話してみました。

このチィタチ・ジュウグニチの拝みの日は、ヒヌカンだけではなく、お仏壇がある家では御先祖様へも同じように拝んでください。順番はヒヌカンの次にお仏壇です。

朔望の意味合いを聞くと、初詣の神社へのお参りのように「あれもこれも…」と願い事に欲がでがちですが、十五日間の御願であり「誓い」でもあります。

家族の健康や穏やかな毎日を見守ってくださることを、まずお願いし、感謝をしてください。

まとめ

チィタチ・ジュウグニチにヒヌカンへ拝む理由とは
・御願行事は旧暦で行われる
・旧暦は月の満ち欠けに倣っている
・一日は新月、十五日は満月になる
・新月では願いを立て、満月で感謝する
・月に満ち欠けに合わせて暮らすと良いとされた
・新月から始めて、満月で収穫する
・満月から次の新月までは断捨離をする


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